『Arise: A Simple Story』PS4向けに発表。火葬された男の辺獄探索を通じて「人生」を描く

パブリッシャーTechlandは9月25日、「State of Play」にて『Arise: A Simple Story』を発表した。『Arise: A Simple Story』は、喜びや悲しみ、美しさや恐れなどが両存する「人生」を描くゲームになるという。

パブリッシャーTechlandは9月25日、「State of Play」にて『Arise: A Simple Story』を発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4で、海外発売日は2019年12月3日。開発を手がけるのは、スペインのバルセロナに拠点を置くPiccolo Studio。同スタジオのデビュー作になるという。Techland Publishingからのリリースとなる。

『Arise: A Simple Story』は、3Dアクション・アドベンチャーゲームだ。主人公となるのは、白髮の中年男性。薪の上に身体を横たえ、火葬されるところから物語は始まる。男が目覚めたのは、白銀の世界。雪に覆われたこの世界は、どうやら辺獄であるようだ。男は山頂から伸びる光に導かれ、つるはしを片手に雪山を進んでいく。辺獄の冒険の中で、美しい思い出と悲劇の両方を追想していく。

「感情のジェットコースター」と紹介される本作は、物語性の強い作品になるようだ。本作の目的とひとつとして、その旅を思い出深いものにすると同時に、たくさんの驚きをもたらすことがあげられている。たとえば、まわりの環境は物語のナラティブのトーンによって変化するという。つまり、物語の状況によってフィールド自体も変化するということだろう。一方主人公は、時間を操作する能力があるといい、こうした特別な力を使っていくという。時間の操作能力も、“再体験“にあわせて変化していくとのこと。

先の見えない展開も本作の特徴のようで、幸せの時間と苦しみの時間が交互に現れるという。そうした意味でも感情のジェットコースターなのだろう。美しさと恐ろしさが同時に訪れる、そして先の読めない演出によって「人生」というものを、本作では描こうとしているようだ。Piccolo Studioが夢見たという初作品には、スタジオメンバーのパーソナルな体験やメッセージが込められているとのこと。

『Arise: A Simple Story』は、PS4向けに海外にて2019年12月3日発売予定。国内向けの「State of Play」でも紹介されており、日本向けの発表が待たれるところ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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