カプコンの潜水探検アクション『深世海 Into the Depths』Apple Arcade向けに配信開始。海中で生活する人間が“世海”の謎に迫る

カプコンは9月20日、潜水探検アクションゲーム『深世海 Into the Depths』をApple Arcade向けに配信開始した。『深世海 Into the Depths』は、大規模開発とは一線を画すアプローチのもと制作されたという完全新規タイトル。

カプコンは9月20日、潜水探検アクションゲーム『深世海 Into the Depths』をApple Arcade向けに配信開始した。Apple Arcadeは、Appleが提供する月額600円(初月無料)のサブスクリプションサービス。iPhone向けに本日配信されたiOS 13にて利用できる。100タイトル以上の広告なし・追加課金なしのゲームが遊び放題となっており、本作はそのひとつだ。ほかのモバイルプラットフォームには提供されない独占タイトルとなっている(関連記事)。

なお、iPadでは9月25日配信予定のiPadOSを導入すれば利用可能。当初予定よりも配信が前倒しされた。iPod touch(第7世代)向けのiOS 13も9月25日に配信される。また、Apple TVでは10月1日配信のtvOS 13にて、Macでは10月配信予定のmacOS CatalinaにてApple Arcadeを利用できる。

『深世海 Into the Depths』は、大規模開発とは一線を画すアプローチのもと制作されたという完全新規タイトルだ。舞台となるのは、地表が氷に覆われ、人々が海中で暮らすことを余儀なくされた世界。故郷を失い、この“世海(せかい)”でたったひとりで生きている主人公「潜海者」は、崩壊が日常となってしまった日々を淡々と過ごすなかで、未知の機械「潜導」と偶然出会う。そして、広く深い世海の謎を探るため、潜導のサポートを受けながら最後の未開の地である深海を探索する。

本作にてプレイヤーは、浮遊感のある独特のアクションにて海中を探索しながら行動範囲を広げていく。海中にはさまざまな資源が存在し、潜水服や武器を強化したり、クラフトの素材にすることが可能。水深の深いエリアに行くほど水圧が高くなる。装備している潜水服では耐えられないエリアは赤い水で表現されており、そこに立ち入ると潜水服や酸素ボンベがダメージを受けてしまうため、採掘した資源にて強化する必要があるわけだ。潜水服の強化には、壁をよじ登るスピードを上げたり、一度に持ち運べる資源の量を増やしたりといったものもある。

相棒となる潜導。狭い空間での探索をサポートしてくれる

酸素の管理も重要なゲームプレイ要素のひとつ。画面左上には酸素ゲージが表示されており、時間経過と共に徐々に減っていく。海中をホバリングするための、潜水服に搭載されたスラスターを使用するとさらに酸素を消費し、酸素残量がゼロになるとゲームオーバーだ。酸素は入手した資源にて補給できる場合があるほか、地面からポコポコと湧き出ている泡に触れることでも補給可能。

また、探索を通じては追加の酸素ボンベを入手でき、行動範囲を広げるためには貴重なアイテムとなるだろう。ただし、追加の酸素ボンベは前述したようにダメージを受けることがあり、最終的には壊れてしまう。ダメージは水圧からだけではなく、海中にも迫ってきている氷からも受ける。氷に触れると潜水服が徐々に凍っていき、すべて覆われるとダメージを受けるため、定期的に砕いて落とす必要がある。氷に触れないようスラスターを活用するのも良いだろうが、酸素の消費量には注意したい。

水中のリアルなサウンドと臨場感を追求するため、実際に厚い氷に覆われた湖で氷同士の軋む音を収録し、さらにそれを水中で録音し直して使用しているという

世海には、深海ならではの自然が広がっているほか、人が創り出した建造物や文明の残骸が眠っており、多様な海洋生物がそうした場所を棲家にしている。そして、こうしたエリアに立ち入ると侵略者とみなされ襲いかかってくることも。プレイヤーは武器として銛を撃てる銃を装備しており、これで攻撃可能。なお、銛は資源からクラフトして補充する必要がある。時には巨大なボスのような敵も現れ、遭遇した敵は図鑑に記録されていく。滅多にお目にかかれない希少生物も存在するそうで、図鑑を埋めるために隅々まで探索することも本作の楽しみ方のひとつとなるだろう。

ゲームを進める中では、かつての文明の遺物と思しき潜水艦を入手可能。潜水艦はドリルやライト、ソナーを備える移動手段であり、プレイヤーの拠点でもある。潜水艦から海中に出るとケーブルが繋がった状態になり、酸素が常に供給される。ただし、ケーブルの長さには限りがあるため、さらに遠く離れた場所を探索するにはケーブルを外して酸素ボンベに頼らなければならない。

本作では、こうして探索を進め深く潜っていくにつれて、なぜ世界はこのような状況になってしまったのか、主人公のような生き残りはほかにもいるのか、また世海の底には一体何があるのかといった、世海の真実に徐々に近づいていくという。

DUALSHOCK 4での操作設定画面。メニュー操作ではマウスカーソルを動かすような形となる

なお、『深世海 Into the Depths』はタッチコントロールのほかに、iOS 13にて新たにサポートしたPS4のDUALSHOCK 4やXboxコントローラーでの操作にも対応する。冒頭で述べたとおり、Apple Arcadeは最初の1か月は無料で利用できるため、iPhoneユーザーの方は豊富なゲームラインナップを試す中で本作もチェックしてみてはいかがだろうか。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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