ニューヨークの街を滑れるリアル系スケボーゲーム『Session』Steamにて早期アクセス販売開始
カナダのインディースタジオcreā-ture Studiosは9月17日、スケボーゲーム『Session』の早期アクセス販売をSteamにて開始した。価格は2050円で、プレイするにはゲームパッドが必須となる。10月にはXbox Oneでも、早期アクセスにあたるXboxゲームプレビューとしてリリース予定とのこと。
『Session』は、2017年に実施したKickstarterキャンペーンの成功を受けて開発が続けられている。スケボーシーンの黄金期と言われる1990年代初期から2000年代初期にかけてのスケボー文化を体験できる作品を目指しており、トリックを決めてスコアを稼ぐようなゲームらしいシステムを排除する一方で、物理演算に基づくリアルなスケボーアクションに注力している。
本作の特徴としては、左右のアナログスティックを使用するゲームプレイが挙げられる。左右のスティックが左右の足に対応しており、それぞれの入力の組み合わせでさまざまなトリックを出すことができる。EAの『Skate』シリーズでもアナログスティックを使った操作を導入していたが、同シリーズの場合は右スティックのみを使用したため、やや複雑に感じるかもしれない。
本作にてトリックを出す場合は、まず片方のスティックにてコマンドを入力し、続けてもう片方のスティックで特定の方向に入力するといった形。たとえばレギュラー・ノーリースタンスにてバックサイド・ポップショービットを出すには、左スティックで上から左方向に回すように入力し、そして右スティックの下を入力する。コマンドは多くても1/4回転あるいは1/2回転だけのためそう難しい訳ではない。グラインドの場合は、オーリーしてから左右のスティックを同時に特定方向に入力することでトリックを出し分けられる。スタンスごとのトリックリストは以下を参照してほしい。
このように本作では両方のスティックを使用するため、走行中の方向転換は左右のトリガーに割り当てられている。また、Xボタンで左足でのプッシュ、Bボタンで右足でのプッシュだ(Xboxコントローラーの場合)。左右のバンパーボタンはグラブに割り当てられているが、これは現時点では実験的な実装にとどまっており、試すのであれば設定からONにする必要がある。
マップは、ニューヨークのロウアー・マンハッタン地区を1/1スケールで再現。現時点では、Brooklyn BanksやFinancial Districtといった有名なスポットを擁するエリアが開放されている。通常のスケボーゲームならば、あちこちにランプが設置されていたりするものだが、本作ではそういったことはなくリアルな環境である。とはいえ、グラインドできるレールやレッジはそこかしこで発見でき、ボードから降りて探索するのも良いだろう。なお、NPCや交通の往来は実装されていない。
本作は、こうしたリアルなスポットにてトリックを決め、それを撮影するというスケボー文化を楽しめる作品となっている。一方で、ポーズメニューにはデイリー・ウィークリーチャレンジが掲示されており、たとえば特定のスポットにてフリップトリックを連続で決めるといったものなどがある。現時点では達成状況のトラッキングはされていないようだが、目標を提示されると遊びやすいというプレイヤーには良い機能だろう。
ポーズメニューではほかにビデオ撮影・編集機能を利用できるほか、昼夜のサイクルのON/OFFや、任意の時間に設定することも可能。自宅アパートに帰ると、キャラクターやデッキのカスタマイズ、また編集したビデオをテレビで見ることもできる。キャラクターモデルやカスタマイズアイテムは、今後も追加されていくようだ。
『Session』の早期アクセス期間は6〜12か月程度を想定しており、正式リリース時にはニューヨーク全体にまでマップを拡張する計画だという。また、任意の場所にレールやランプなどのオブジェクトを設置できるパークエディタ機能の追加なども予定されている。そうした追加要素を実装する大きなアップデートを配信するたびに価格を上げていくとのことだ。