『マインクラフト』を「一歩も歩かず」クリアするプレイヤー現る。30時間をかけてエンダードラゴン撃破

『マインクラフト』にて、「一歩も歩かず」ゲームをクリアするプレイヤーが現れた。『マインクラフト』のクリアとは、すなわちエンダードラゴンの撃破である。ジ・

『マインクラフト』にて、「一歩も歩かず」ゲームをクリアするプレイヤーが現れた。『マインクラフト』のクリアとは、すなわちエンダードラゴンの撃破である。ジ・エンドに住まう最強の敵を倒すため、プレイヤーは多くの旅をこなし準備をしなければならないが、それらを「歩かずに」達成してみせた。ハッキングにもランダム要素にも頼っていないといい、挑戦はバニラの『マインクラフト』で99%できるという。プレイヤーの名はTheHeightAdvantage氏である。

一歩も歩くことなく『マインクラフト』をクリアすることにおいて、非常に重要なのは「ボート」である。木材からクラフトできるボートは、もともとは水の上を移動するための乗り物。攻撃をすることで壊すこともできる。今回の挑戦においてボートは、水の上の移動というよりも、乗った際の動作を利用している。ボートは搭乗する際には、プレイヤーはそのボートの上に移動する性質を持つ。歩くことなく移動が実現されるわけだ。ボートを設置し乗る。そしてまたボートを設置し、乗る。屋外でも洞窟でもところ変わらずボートを設置し移動し、またそれを壊すことで再利用。地道な移動を重ねていく。

基本的には、この移動手段で資源を集め装備を整え、拠点づくりをする。時には水の上でボートを渡っていく、正しい使い方を見せるシーンも。そして次のステップとなるのが、豚乗りだ。『マインクラフト』の豚は、サドルとニンジン付きの棒を用いることで搭乗可能。豚に乗れるようになれば、今回のプレイにおける作業時間も大幅に短縮される。ただし、豚の移動範囲はある程度限られているので、ボートも引き続き利用する必要もある。そうして、ボートとリトルティミーと名付けられた豚に乗り、エンダードラゴンを撃破したのだ。なお、リトルティミーは終盤にあえなく殉死している。

Image Credit : TheHeightAdvantage

究極的に言えば、ボートと豚で移動を代用しているのみで、通常のプレイとは大きな変化はない。一方で、テーマ自体はかなりユニークでなかなか創造的なプレイともいえる。投稿されたYouTubeの動画は8分27秒であるが、実際のクリアまでのプレイ時間は30時間前後であったとのこと。キーひとつでできる移動を、ボートで代用していると考えれば、納得の時間の長さだろう。

TheHeightAdvantage氏を取材したPC Gamerによると、この挑戦は炭鉱のカートと、カートから離れずゲームをクリアするという着想から生まれたという。まず歩かずに移動できる手段として、ボートという存在をヒントにチャレンジを開始したとのこと。なお統計にはゲーム構造上「歩いた距離:0キロ」と表示させることは難しいようだが、実際に歩いたのはゼロ。一方で豚に乗って移動した距離は45キロである。

Image Credit : TheHeightAdvantage

『マインクラフト』は自由度の高いゲームであり、プレイヤーにあった楽しみ方でゲームを遊ぶことが可能。これまでもそうであったように、今後も「歩かずクリア」のような、セルフ縛りプレイが続々と生み出されていくだろう。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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