今月発売が迫るNintendo Switch版『ゼルダの伝説 夢をみる島』においては、原作で親しまれた小ネタもリメイクされ、収録されているようだ。その中のひとつを、ゲームを先行プレイしているGameXplainが紹介している。
原作『ゼルダの伝説 夢をみる島』では、BGMに関する小ネタが含まれている。代表的なのが、名前に関連したものだ。同作では主人公の名前を変更することができ、「ぜるだ」もしくは「とたけけ」と入力することで、BGMが変更されるというギミックが仕込まれている。
「ぜるだ」を入力して流れる曲は、シリーズおなじみのテーマソング。ちょっとしたアレンジが加えられているが、説明不要の音楽であるだろう。「とたけけ」を入力して流れるBGMは今となっては「けけソング」として親しまれる曲。任天堂に所属し『どうぶつの森』シリーズや『ゼルダの伝説 夢をみる島』の音楽制作に携わる戸高一生氏は、『X』や『マリオペイント』といった開発に参加した際には、隠し要素としてとある曲が聞ける仕込みをしていた。その曲はその後、『どうぶつの森』シリーズでは「けけソング」としてリエクストできることから、同名の曲として親しまれている。『ゼルダの伝説 夢をみる島』では、とたけけと入力することで視聴可能であったわけだ。
かなり細かいネタであるが、こうした要素はリメイク版にも収録されているという。原作と同じく主人公の名前でそれぞれの名前を入力すると(zelda / totakekeでも入力可能)音楽が流れ出すという。両曲とともに原曲のレトロなテイストを残しながらも、サルサ風に贅沢に再現。かなり気合の入ったアレンジが加えられているようだ。
またこの「けけソング」については、『ゼルダの伝説 夢をみる島』ではリチャードの別荘でも視聴可能だった。リチャードの別荘にて2分半ほど待機していると突如BGMが変わり、「けけソング」らしき曲が流れる。リメイク版でもこの小ネタは仕込まれているという。実は主人公の名前選択時の「けけソング」とリチャードの別荘で聞ける「けけソング」は若干曲調が異なる。そうした点もまた踏まえられており、リチャードの別荘では、笛を使ったちょっぴりまぬけなアレンジがなされた「けけソング」が視聴可能。こうした点を見るだけでも、原作への強いリスペクトが確かに感じられるだろう。
冒頭に述べたように、シリーズの中でも特異な作品のひとつである『ゼルダの伝説 夢をみる島』の原作には、地味めなものから派手めなものまで、幅広くユーモアあふれる演出が用意されている(インフルエンサーのロッズ氏による5つの期待要素など参照)。すでにカービィなど他作品のキャラが原作と同じく登場することも明かされており、さらにこのようなBGMのネタにも力が入っているとなれば、そのほかの小ネタの再現にも期待できそうだ。多くのファンが気になるであろう「どろぼー」ネタを含め、ネタの再現ディテールが注目される作品になるだろう。
リメイク版『ゼルダの伝説 夢をみる島』は、Nintendo Switch向けに9月20日に発売予定。「かぜのさかなのうた」を青葉市子氏が歌うBGMが流れる、エモーショナルなCM映像もぜひチェックしてほしい。
https://www.youtube.com/watch?v=R7MaG07acAA