おとぎの世界を旅する小規模MORPG『Book of Travels』Steam向けに発表。広大な世界をひとりで、あるいはほかのプレイヤーと冒険
インディースタジオのMight and Delightは10月12日、TMORPG『Book of Travels』をPC(Steam)向けに発表した。2020年に発売する。TMOとはTiny Multiplayer Onlineのことだそうで、本作はオープンワールド世界にて少人数のプレイヤーと一緒に旅ができる作品だという。
『Book of Travels』の舞台となるのは、Braided Shoreと呼ばれる広大で美しい世界。古き良きおとぎ話や東洋の神話、初期の工業時代から影響を受け制作された。プレイヤーは20種類以上あるキャラクターから選び、自らの目標を設定して冒険する。キャラクター作成では、クラスやステータスよりも、個性やアイデンティティの違いにフォーカスしているそうで、生き方やプレイスタイルを表現する。また、本作ではゲーム側からは明確なゴールや道筋は提供されず、プレイヤー自身のプレイスタイルによって冒険をかたち作っていくことになるという。
世界は広大である一方、対応プレイヤー数は少ないため、それぞれ遠く離れた場所からスタートする(映像からは少なくとも7人はサポートしていることがうかがえる)。この世界には列車や船が存在しており、徒歩だけでなくそうした移動手段を使うこともできる。本作では、ずっとひとりで旅をしても構わないが、いつかはお互いの旅路が交差する場面が訪れるという。そこで一緒に冒険するよう持ちかけても良いし、そのまま別れるのも自由だ。
ほかのプレイヤーとのコミュニケーションは、シンボル(記号)を表示させておこなう。シンボルは、新たな要素や場所などを発見するとアンロックされていき、たとえば初めて街を訪れると「City」のシンボルを入手できる。開発元は、意思の伝達手段にあえて制限を加えることで、豊かで友好的なマルチプレイ体験に繋がるとしている。
旅をおこなう中では、イベントがランダムに発生。イベントおよびそこに含まれるストーリーは膨大な種類が用意されるため、プレイするたびに異なる体験となる。その中ではバトルになることもあり、プレイヤーは魔法やアビリティ、技を駆使して戦う。こうしたスキルは300種類以上用意されるという。そのほか、探索や収集、交易などの要素もあり、そうしたイベントをこなしていくことで、この広大で深みのあるおとぎの世界のことが、少しずつ明らかになっていく。
『Book of Travels』を手がけるMight and Delightは、動物サバイバルゲーム『Shelter』シリーズなどで知られるデベロッパーで、それらの作品でも見られた独特の美しい手描きビジュアルは本作にも活かされている。本作においては、プレイヤーコミュニティからの意見を取り入れながら、長く運営し拡張させていく計画だという。10月17日からKickstarterキャンペーンを実施するそうなので、まずはその成功を目指すことになるだろう。