『ミニストリー・オブ・ブロードキャスト』PC/Nintendo Switch向けに国内発表。亡命を目指しリアリティショーで藻掻く男の高難度アクション

PLAYISMは9月11日、『Ministry of Broadcast(ミニストリー・オブ・ブロードキャスト)』を国内向けに正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/PLAYISM Store)およびNintendo Switch。

弊社アクティブゲーミングメディアのパブリッシャーPLAYISMは9月11日、『Ministry of Broadcast(ミニストリー・オブ・ブロードキャスト)』を国内向けに正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/PLAYISM Store)およびNintendo Switchで、今冬発売を予定している。開発を手がけるのは、ゲームと同名のチェコのデベロッパーMinistry of Broadcastだ。

『ミニストリー・オブ・ブロードキャスト』は、ピクセルアートで描かれる横スクロール型の2Dアクションゲームだ。舞台となるのは、“壁”によって分断されてしまった国。壁によって家族と引き離された主人公は、自由を勝ち取るべく政府が主導するテレビ番組「ウォールショー」にエントリーする。しかし同番組は、極めて過酷なリアリティショーだった。自由とは何か。政府は何を企んでいるのか。壁を乗り越えるための、主人公の過酷な戦いが始まる。

本作は、美しいピクセルアートと高い難易度が特徴の作品。『プリンス・オブ・ペルシャ』から影響を受けていると表現すれば、なんとなくイメージが湧くかもしれない。探索の中ではおぼつかない足場の高所から足を滑らせたり、トゲのエリアに身を投じ、あえなく命を落とすこともままある。殺意だらけの仕掛けがプレイヤーを待ち受けるのだ。どうすれば罠を回避できるのか。洞察力とテクニックをもってして難所を切り抜けていくのだ。

また時には無慈悲な選択を迫られる場合もあるという。というのも、本作は物語性を志向した作品であり、没入感も重視している。HUDの排除という点も、没入感を高めるための施策の一環。作品のテーマとしては、ジョージ・オーウェルの小説「1984年」とリアリティショーを組み合わせられており、ダークなユーモアや皮肉、そして管理社会への風刺も内包されている。家族と会うために、何を犠牲にするのか。選択への葛藤の中に苛まれながらリアリティショーを続けることになるだろう。ボロボロになりながら、徐々にこの世界における歪な部分にふれていく。

『ミニストリー・オブ・ブロードキャスト』は、明日から開催される東京ゲームショウにてプレイアブルで出展される。ぜひPLAYISMブース「8-N09」を訪れ、同作のアートと難しさを確認してほしい。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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