『ポケットモンスター ソード・シールド』を待ちわびるファンは、ゲーム内に出てくる「カレーの食材」が気になる

 

任天堂は9月5日、Nintendo Direct 2019.9.5にて『ポケットモンスター ソード・シールド』の最新情報を公開した。きせかえやキャンプなど、さまざまな新情報が公開されており、その中でカレーライスが同作に登場すると告知された。日本でも国民的人気料理カレーライスは、キャンプに付随するアクティビティのひとつとして紹介されているが、どうやらファンはその“食材”が気になるようだ。

ガラル地方ではカレーライスが大流行しているといい、プレイヤーはさまざまな種類のカレーライスを作ることで、ポケモンと共に食べられるほか、カレー図鑑なるものを埋めていけるという。使う食材やきのみによって、できあがるカレーライスの種類が変わる。調理中は、うちわで煽って火加減を調整して、お玉で鍋の中身をほどよくかき混ぜるのだ。

カレーライスは、ガラル地方のベースとなっているイギリスでも国民的人気の料理。日本人にも馴染み深い料理がアクティビティとして組み込まれるわけであるが、気になるのはその食材だ。素材リストの最上部にあるのはあらびきヴルスト。ヴルストとはソーセージの種類のひとつで、茹でて食べるというが、このソーセージが“何の肉”かは明らかにされていない。RedditやTwitterなどでは、これがポケモンの肉なのではないかと騒がれているわけだ。

具体的に連想されているのは、豚に関連したポケモンだ。『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』の御三家であるひぶたポケモンのポカブ。そしてその進化系のチャオブーやエンブオー。とびはねポケモンながら、露骨に豚をイメージさせるバネブーや進化後のブーピッグ。さらにはいのぶたポケモンのイノムーやぶたざるポケモンのマンキーなどが候補としてあげられている。理由は、一般的なソーセージの原材料が豚肉であるからだ。

さらに『ポケットモンスター ソード・シールド』では、これまで登場していたポケモンが“すべて登場するわけではない”と告知されている。登場が叶わなかったポケモンは裏で食用肉になっているのではないか。ちなみに同作のカレーは前述したように、ポケモンと共に食すことが可能。もしポカブが今作に登場しなかったら……つまりは……。国内外のファンは、そんなオカルトなストーリーを想像しホラーなストーリーを頭の中で膨らませているのだ。

Image Credit : Reddit

しかし実際のところ、長きに渡りポケモンと食用肉の間には、深い謎が存在する。コイキングが食用とされたという描写があったり、同じくバスラオに関しても食べると美味しいという表現も。ヤドンのしっぽはシリーズを通じて食用物として描かれてきた。そのほかヨワシやアマカジ、マケンカニなどポケモン図鑑の描写で食用であることを示唆されているポケモンは多い。またアニメではカモネギはネギと一緒に食べるとおいしいといった数多くの食用的な演出も(Game Spot)。特に『ポケットモンスター ウルトラサン・ムーン』ではポケモンが食す/食されるという生物態系の描写が多く、ポケモンが食料のひとつであることは示唆されてきた。

一方で、馴染み深いポケモンたちが食用であると面白がられることに不快感を抱く人々も存在する。そうした人々は、ポケモンの世界に実際の野生動物が生息していると提唱することで、事実上の反論をしている。シリーズの世界には、インド象をはじめ多くの実際の動物が存在することが描写されてきた(示唆リスト)。実際の豚が存在するならば、カレーライスからポケモンが食用されることを危惧する連想ゲームをおこなう必要もないという理屈だ。

※ カレーを食す描写もひとつの魅力になりそうだ

ゲーム・アニメを通じて膨大な作品が生まれている『ポケットモンスター』シリーズの中で、ひとつの設定を一貫することは極めて困難。そうした前提を承知で、カレーライスの食材に対して騒いでいるかもしれない。カレーライスの具材の肉は、あらびきヴルストだけではないだろう。さらに多くの具材の確認できれば、ポケモンが具材なのか実際の動物が具材なのか、その謎が明らかになるかもしれない。