カラメルカラムは9月2日、『ALTER EGO S』をNintendo Switch向けに開発中であることを正式発表した。ゲームデザインは同社代表の大野真樹氏が引き続き担当し、2020年春の発売を予定している。
『ALTER EGO』は、スマホ向けに配信された自分探しアドベンチャーゲーム。基本プレイは無料。プレイヤーは謎の通路に迷い込んだ旅人として、謎の少女エスと対話しながら自分を探す。吹き出しをタップしたり、時間経過を待つなどしてEGOを獲得。EGOを消費して少女と対話を進めることで物語が展開されていく。
システムとしては、いわゆるタップを繰り返すクリッカーゲームなのだが、ゲーム内では多彩な性格診断や心理テストが用意されており、タップすることによって “自分を診断する”というユニークなインセンティブが存在する。そのほか、文学作品からの引用がでてきたり、診断結果によって少女エスの様子が変化したりと、示唆に富んだ演出が込められている。スマホ向けに多く配信されたクリッカーゲームの中でも、ストーリーテリングと自己診断を観点に置いた異彩を放つテーマ性が好評を博し、配信当時は大きな話題を集めた。2019年9月時点では、50万ダウンロードを達成しているとのこと。
『ALTER EGO S』は、スマートフォン向け自分探しタップゲーム『ALTER EGO』と世界観は共通としながらも、Switch向けにゼロから作り直しているとのこと。エスとの対話をより深く楽しめるよう、ゲームシステムもスマートフォン版から刷新しているそうだ。公開されたスクリーンショットでは、新たなビジュアルのエスの姿が確認できる。プレイヤーを迷いと不安にいざなう世界が、また新たな形で登場することになるのだろう。
なおカラメルカラムは東京ゲームショウ2019にて『ALTER EGO S』をプレイアブル出展するという。Nintendo Switch向けに作られた新作を一足先に確認したい方は、幕張メッセ/ホール10-E16カラメルカラム(インディーゲームコーナー)へと足を運んでほしい。