『No Man’s Sky』コミュニティの感謝の気持ちが、看板となり開発元へ届く。あふれる感謝は病気の子供達にもおすそ分け


『No Man’s Sky』開発元Hello Games代表のSean Murray氏は、大型アップデート「Beyond」の修正ビルドを開発していることをTwitterにて報告。あわせて、コミュニティからの感謝の看板が完成したことを、現場写真を介して報告した。この看板は、『No Man’s Sky』のredditコミュニティにて実施されたキャンペーンにより実現された。厳しいローンチを迎えながらも、精力的にアップデートを続けゲームを大きく改善させた開発元に、ファンたちが感謝の気持ちを示そうとしていた(関連記事)。

今年の6月に、看板設置の資金を募るチャリティがGoFundMeにて開始された。結果、目標額である1750ドル(約19万円)を14時間以内に突破し、最終的には目標額の3.5倍となる6105ドル(65万円)を集めた。看板のデザインはシンプルで、かわいらしい顔文字と共に「ありがとう、Hello Games」と開発元への感謝が記されている。この看板は、8月12日より2週間にわたって、イギリス・ギルフォードのスタジオオフィスから歩いていける近隣に掲示されているそうだ。Sean Murray氏は「(ビルド作りでヘトヘトになった後)この看板を見た時の気持ちといったら」と感慨深げに喜んでいる。

また今回の感謝キャンペーンにおいて集まった、看板の設置以外の資金については、公約通り難病を患う子供たちへ寄付された。具体的には、オーストラリアのシドニーにあるRandwick Children’s Hospitalに対して、PS4やPS4向けのゲームの計72個が送られたという。キャンペーンを実施したthegiftofgaming氏の投稿した写真では、『フォートナイト』バンドルのPS4やヘッドセットなどが映っている。そのほか、余った資金についてはSydney Children’s Hospitals Foundationに寄付されたほか、Hello Gamesのスタッフにランチをプレゼントするなどしたと報告している。

thegiftofgaming氏は、寄付に際してRandwick Children’s Hospitalを案内されたといい、こうした地方病院はいかに公的なサポートや寄付に頼っているかPRマネージャーから知らされたと話した。どのような形でもいいので、こうした地方の病院のサポートをしてあげてほしいと呼びかけている。

はれてコミュニティからの感謝のメッセージを受け取ったHello Gamesは、現在「Beyond」アップデートのバグ修正に取り組んでいる真っ最中。まだまだ不具合が多く残っており、対応に追われているが、こうしたコミュニティの激励はスタジオのモチベーションを高めるに違いない。

※ 生き物に乗れるようになったことが、「このゲームは犬と触れ合えるか」を判定するアカウントで取り上げられている