『No Man’s Sky』大型無料アップデート「Beyond」配信開始。新要素導入およびシステム大幅見直し、その内容をかいつまんでチェック

Hello Gamesは8月14日、『No Man’s Sky』史上最大の無料アップデート「Beyond」を配信開始した。「VISIONS」に続く大型アップデート「Beyond」の内容をかいつまんでお送りする。

Hello Gamesは8月14日、『No Man’s Sky』史上最大の無料アップデート「Beyond」を配信開始した。「Beyond」は「NEXT」「The Abyss」「VISIONS」に続く大型アップデート。VRの導入およびマルチプレイの拡張が予告されていたが、新要素の導入だけでなく既存の要素の大規模な見直しがはかられている。その内容をかいつまんでお送りする。

 

■VRの導入

・VR導入
予告されていたバーチャルリアリティが導入される。対応ハードウェアはSteam VRおよびPlayStation VR。ゲームのすべてがVRで楽しめるほか、既存のゲームプレイ中からシームレスにVR視点へ切り替えることが可能。新規データ作成などは必要とされていない。専用インターフェイスも用意されている。

 

■マルチプレイの拡張

・人数追加
マルチプレイヤー数がコンソール版では4人から8人に、PC版では4人から32人まで拡大される。後述するソーシャルハブとなるスペースアノマリーの最大収容数は16人。

・アンビエントが実体に
プレイヤーが同一星系にいる場合に“出会う”というアンビエントマルチプレイが、これまでの球体のものから人型のものへと変更。偶然の出会いでもお互いの外観を確認できるようになった。出会うことでネットワークや音声がグループ化(パーティー)し、交信することが容易に。

・スペースアノマリー改修
スペースアノマリーが改修され、大規模な共同スペースとなった。待ち合わせたりミッションを決めたり。拠点とスペースアノマリー間はテレポートすることが可能。またテレポーターからは、コミュニティに選ばれた優れた拠点をチェックすることもできる。

 

■既存要素の全般的な見直し

・チュートリアルおよびストーリーの改善
リリース時より幾度も見直されてきたチュートリアルが、さらに改善された。アトラスパスやスペースアノマリーといったストーリーの中に新たなコンテンツが追加されている。

・カタログによる情報整理
新たな素材やアイテム、テクノロジーなどを得た場合情報がカタログに追加される。PINシステムを見直したことにより、カタログにて検索や作成をすることが容易になった。またミッションにおける強調表示など、全体的なガイダンス機能が改善されている。

・ミッションの追加と見直し
マルチプレイのミッションはスペースアノマリーにあるThe Nexusから始められるようになった。友人と見知らぬ人とグループになり、ミッションに挑む。既存のものに加えて、拠点づくりといったユニークなミッションが楽しめる。Nexusミッションの報酬にはクイックシルバーが含まれており、特別なコスメやパーツを獲得できる。

・テクノロジー周りの見直し
ブループリントは、テクノロジーツリー形式となった。よりわかりやすく達成進捗が可視化されるようになっている。スペースアノマリーでは拠点パーツのほか、マルチツールや船や乗り物など多岐にわたるコンテンツが購入可能。

・センチネルの登場が減少し攻撃性も低下。落ち着いた採掘が可能になっている。マインビームのオーバーヒートによる仕様も変更されている。

・船の操作や宇宙船での戦闘バランスが改善。

・初期は250だったインベントリの制限が1万まで上昇。事実上の無制限となった。

・ディスカバリーページが大幅改修。よりわかりやすく詳細に植物や動物などを確認できる。

・宇宙マップが見直され、星名やアイコンなどがよりわかりやすくなった。

 

■小さな新要素

・VR向けに作られた仮想UIの導入。より直感的かつ没入的にインベントリの操作などが可能に。

・新NPCがどどんと追加。トラベラーからエイリアンまで。既存のすべてのNPCのセリフも見直され強化されている。また会話の演出面についても改善。

・NPCが動くようになった。歩きまわったり、近くにあるものとインタラクションしたりと、より生き生きとした存在に。プレイヤーからのジェスチャーにも反応する。

・未知の言語の習得において、学習できる単語のカテゴリが選択可能となった。

・テクノロジーの除去が可能に。

・生物に搭乗できるようになった。

・生物から畜産物を収穫できるようになった。

・植物などから得たアイテムで、料理をすることが可能に。レシピの入手も求められる。生物を飼いならすための餌にもする。

・拠点が燃料/電力で動くようになった。回路などを調整し、動力源をつくる必要あり。

・椅子に座ることが可能に。

 

■その他

・そのほか、新たな資源の追加やパフォーマンスの全体的な最適化、宇宙船コックピットの大幅改修など、改善は多岐にわたる。メインとなる要素はざっと記載したが、詳細は公式サイトのパッチノートを参照してほしい。

なおPC版では、8月15日14時現在、日本語パッチノートを確認できない

 

なお、「Beyond」アップデート導入後から、クラッシュの多発報告が相次いでいる。Hello Gamesは対応すると明言し、すでにPC向けには修正パッチが配信されている。PS4/Xbox One版はプラットフォームホルダーとの兼ね合いで少し遅れるとのこと。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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