『スーパーマリオメーカー 2』にて“サイコホラーグリッチ”が発見される。残像が重なり合いサイケで不気味な世界へ
『スーパーマリオメーカー 2』では、自由度の高さも関係してか、さまざまなグリッチが発見されている。弊誌でもいくつかのグリッチを報告してきたほか、数多くの不思議な現象が確認されてきたが、今回報告されたのはプレイヤーの精神を不安にさせかねないホラー要素の強いグリッチだ。
※該当シーンは3分頃から
このグリッチが世に知れ渡ったのは、YouTuberであるIcay氏の投稿がきっかけである。詳細な手順や条件は不明ながら、ベルトコンベアおよび扉が重要になるようだ。まず、ベルトコンベアに乗りながら、ファイアーフラワーなど任意のアイテムを取得しパワーアップしながら扉に入る。パワーアップしながらエリア移動する現象は不具合の起点になりやすいようで、ほかのグリッチでも見られる現象だ。そしてエリア移動先のなんらかのオブジェクトを配置し、マリオ(もしくは操作キャラ)を出られないようにしておく。移動先の扉が開かないということで、ベルトコンベアのエリアに戻されるが、しつこく同じ扉への入退室を繰り返す。すると、操作キャラがスタート地点近くに戻される。その状態で、クッパクラウンなどに乗り込み上空へ行くと、残像が背景にがっつり残るというかなり歪な現象が発生するわけだ。
スクロールするコインやマリオやクッパクラウンの残像はすべて重なり合って残り、背景は油絵のように滲んでいく。その状態でポーズすれば、また異なる構図の絵が背景に残り、どんどんゲーム全体の絵が混沌と化していく。サウンドエフェクトも挙動がおかしくなるようで、数々の演出を設置し組み合わせればかなりサイケな絵面が生まれる。『スーパーマリオメーカー 2』は演出面が強化され、恐怖演出の導入がさらに容易になったが、その中でもかなり精神面を不安にさせるサイコロジカルなテイストを感じさせる。
一方、高度を下げるとこの状態は解除されるといい、上空でのみ再現される現象であるようだ。またこの現象は『スーパーマリオブラザーズ』『スーパーマリオブラザーズ3』『スーパーマリオワールド』『Newスーパーマリオ U』いずれのスキンでも実現可能とのこと。ただし、『スーパーマリオ 3Dワールド』スキンで試した場合は、背景にオブジェクトが残るような形ではなく、3Dのブラーが通常より少し長く残るというまた異なる現象となる。なおこのベルトコンベアと扉閉めの組み合わせは、ほかにもさまざまなグリッチを引き起こすようで、たとえば別ステージで保持した遊泳状態・無重力状態も保存されたまま初期地点へとワープさせられるそうだ。
『スーパーマリオメーカー』系YouTuberのBeardBear氏もこの現象を確認済み。くわえて、『スーパーマリオ3Dワールド』のスキンで遊ぶ場合は、ブラーが残る状態でポーズを押すことで、画面が白黒の状態に変化する。同じような画面効果は『スーパーマリオメーカー 2』に導入されておらず、グリッチとはいえかなり新鮮な状態で遊ぶことができるかもしれない。こちらも別エリアに移動することで解除されるとのこと。
まだ名もない今回紹介したサイコホラーグリッチであるが、コースエディット中にコースを確認するとゲームが落ちることが報告されている。絵面にインパクトがある関係で一度は試したくなるかもしれないが、任天堂側の想定外の現象であることは間違いなさそうなので、利用には十分注意してほしい。