『マインクラフト』を超美麗化する公式による4K DLC「Super Duper Graphics Pack」開発中止

 

Mojangは8月13日、『マインクラフト』向けに開発されていた「Super Duper Graphics Pack」の開発を中止すると発表した。長きに渡り延期が続けられてきたが、技術的な要求が多すぎるとして、開発を終えると表明している。

「Super Duper Graphics Pack」は2017年のE3にて発表されたDLC。このDLCは4K解像度およびHDRに対応するほか、反射するリアルな水テクスチャやメタルテクスチャ、遠距離描写やゴッドレイ、光源処理やボリュームライティング、ダイナミックシャドウ、全体的な3D表現の強化などをもたらすというもの。すでにXbox One XおよびWindows 10向けには4K解像度およびHDRが対応されているが、それらをさらに深化させたものとし、有料DLCとして2017年秋にXbox OneおよびWindows 10向けに配信される予定であった。

Mojangは、「Super Duper Graphics Pack」は発表以来注目されてきたが、デバイス間でのパフォーマンスには満足することができないと語る。これまで延期されていたことからもわかるように、同社のスタッフは「Super Duper Graphics Pack」の実装に苦労していていることを示唆していた。2018年4月にはredditにてチームスタッフが進捗に言及。時間をかけて同パックの導入に取り組んでいるとしながらも、エンジンについては単純なものではなく、新たな試みのひとつひとつがうまくいっていないと悲観的なコメント。Xbox One Xでの実装でさえ、安定したパフォーマンスが実現できていないと明かしていた(Windows Central)。

今回の発表に際してMojangは、「Super Duper Graphics Pack」ではなく異なる方法で『マインクラフト』の新たな外観を導入していきたいと表明している。また同作を展開しているプラットフォームそれぞれの技術的アーキテクチャを最大化する試みを進めており、近日中に発表するともコメントしている。

『マインクラフト』を極めて美しく彩る、多くのファンが待ち望んでいた「Super Duper Graphics Pack」は紆余曲折を経ながら、実装が断念された。公式ではなく同水準のものとはならないが、同様の試みをするModなどは存在しているので、そういったユーザーコンテンツを導入しながら、Mojangが用意する新たな『マインクラフト』のグラフィックを心待ちたい。