Nintendo Switchドックの機能をコンパクトに凝縮した「GENKI: Covert Dock」海外周辺機器メーカーが発表、人気沸騰中

ゲーム周辺機器メーカーのHuman Thingsは8月8日、Nintendo Switchドックの機能をコンパクトにまとめた「GENKI: Covert Dock」を発表した。

ゲーム周辺機器メーカーのHuman Thingsは8月8日、Nintendo Switchドックの機能をコンパクトにまとめた「GENKI: Covert Dock」を発表した。現在Kickstarterにて開発資金を募っている。

任天堂純正のNintendo Switchドックは、Nintendo Switch本体の充電や、ゲーム画面のテレビへのHDMI出力をおこなうための周辺機器だ。家のテレビの側などに置いて使用する分には、安定感もあり十分に役目を果たしてくれるが、持ち運んで外出先で利用する用途としてはかなりサイズが大きい。そこで、Nintendo Switchドックと同じ機能を持つ、可能な限りコンパクトな製品として考案されたのがGENKI: Covert Dockだそうだ。

GENKI: Covert Dock本体はUSB充電器のようなスタイルで、コンセントに直接挿して使用する。外形寸法は60x44x33mm、重さは69g。Nintendo Switchドックの10分の1のサイズとのこと。純正のACアダプターとの比較では22パーセント小さいそうで、隣のコンセントの邪魔にもなりにくいという。HDMI 1.4端子を1つと、USB 3.1端子を2つ(Type-A・Type-C)備えており、ここに各種ケーブルにてNintendo Switch本体とテレビを接続すれば、充電しながら大画面でゲームを楽しめる。

搭載するUSB端子はUSB PD 3.0の規格に準拠しており、Nintendo Switch本体だけでなく、スマートフォンやタブレット、ノートPCなども高速に充電可能。データのやり取りもおこなえるため、Nintendo Switch用の有線コントローラーや有線LANアダプターなどのUSB周辺機器も利用できる。

さらに、Nintendo Switch以外での利用にも対応しており、たとえばPCやタブレットとUSB 3.0で繋ぎ、DisplayPort規格にて映像をHDMIで出力したり、USBメモリなどを利用するといった用途にも使える。ちなみに、充電器にHDMI端子を搭載するのは世界初だと謳っている。また、シリコンの代わりに窒化ガリウムを半導体に利用することで、大幅な省スペース化を可能にしたとのこと。

なお、こうしたサードパーティ製のドック製品においては、Nintendo Switch本体が動作しなくなる問題が過去に報告されていた。GENKI: Covert Dockを手がけるHuman Thingsのエンジニアによると、これは安価なパーツを使用していたことで、ドックの機能や電源を管理するM92T36というチップが損傷して発生した問題だという(ArsTechnica)。そこでGENKI: Covert Dockでは、任天堂の純正ACアダプターの開発に携わった人物とも協力し、Nintendo Switchが採用する充電の規格に則った上で、品質の良いパーツを採用。また、不測の事態に備えてファームウェアのアップデートにも対応するとしている。

開発元Human Thingsは、Nintendo Switch用Bluetoothオーディオアダプタ「GENKI: Bluetooth Audio」を手がけたことで知られ、こちらもKickstarterの成功により製品化された(GENKI: Covert Dockと組み合わせて使用可能)。

今回発表したGENKI: Covert DockのKickstarterキャンペーンは、初期目標金額を5万ドル(約530万円)に設定していたが、開始からわずか40分足らずで目標達成。本稿執筆時点で、5000人以上から30万ドル以上が集まる人気ぶりとなっている。59ドル(約6268円)以上の出資で、GENKI: Covert DockとUSB Type-Cケーブルを入手でき、出荷時期は2019年12月とのことだ。実績があり、品質にもこだわっている同社だが、あくまで任天堂の公式ライセンス商品ではない点には留意してほしい。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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