『Anthem』「天変地異」ついに本格始動。4月以来となる新規コンテンツ

『Anthem』の「天変地異」イベントがついに本格始動。『Anthem』に新ストロングホールドが追加された4月以来となる新規コンテンツだ。

Electronic Arts/BioWareは8月6日、『Anthem』アップデート1.3.0の配信を開始した。目玉となるのは、期間限定イベント「天変地異」の本格始動である。「天変地異」はゲームの発表当時から示唆されていたコンテンツ。当初は5月に開幕する予定であったが、本作のローンチ後ロードマップの大半が無期延期となり、数か月遅れての実装となった。ストーリー任務「襲撃」クリア後に挑戦可能となる。

「天変地異」は、3つのストーリー任務と、新マップにて展開される新ゲームモードから成り立つ期間限定イベント。オブザーバー無き後に司令官の座についたヴァラ・ブロムという人物が、ドミニオンの残党を率いて新勢力を結成し、天変地異を発動。フリーランサーたちは、天変地異を止めるべく調査にあたる。

ゲームモードメニューから天変地異を選択することで新マップに遷移。そこは嵐に包まれた世界であり、放っておくとジャベリンは継続ダメージを受けてしまう。各所に点在するアリーナ内の亀裂を閉じると、嵐から一時的に身を守ってくれるシェルターが生成され、任務タイマー(15分からスタート)を延長し、戦利品・ゲーム内通貨・スコア獲得のための戦闘に挑戦できるようになる。制限時間内に敵の撃破やアイテム回収、パズルのクリア、目標の達成などを通じて、できるだけスコアを伸ばし、時間内にリーダーであるヴァラを倒すことが、天変地異ゲームモードの目的となる。

天変地異用の専用マップでは、ブリストルバックやドミニオン・クリスタル・トルーパーといった新たな敵と遭遇することになる。またイベント期間中には、プレイ条件を変える「反転」効果が週ごとに更新されていく。各週に適用される反転効果は、パッチノートに記載されているリストのうち2つ。キルのよる特殊スキルゲージ上昇率が上がる「特殊スキルブースト」や、ギアのリチャーズ速度が上昇する「ターボギア」といったフリーランサーたちを手助けする効果。武器の予備弾薬が無くなるかわりに敵の弾薬ドロップ率が上昇する「壊れた弾倉」や、ショットガンとマシンピストルのダメージが増加する「近接遭遇」といった特定のプレイスタイルを推奨する効果など、全12種がリストアップされている。組み合わせによって毎週プレイ体験が変わっていく。

天変地異イベント開催中には、ゲーム内通貨「小クリスタル」「巨大クリスタル」が手に入る。前者はイベントをプレイする中で獲得していくもので、巨大クリスタルの購入用に消費する。巨大クリスタルは任務やチャレンジをこなすことでも入手可能。そして巨大クリスタルを消費することでバトルボックスや装飾アイテムを購入する流れとなっている。これらの通貨はフォート・タルシスの市場にあるハーシェルの店で使用可能だ。

また天変地異の開幕にあわせて、新しいマスターワークおよびレジェンダリーの格闘アイテム、サポートギア、武器が追加された。武器については、「パルス・アクセレレーター」「ボルト・キャスター」「ブレード・スリンガー」という3種類の新クラスが追加されている。そのほか新種の装備品として、格闘武器スロットが登場。格闘武器によって、プライマー/デトネーター、毒といった異なる効果が得られる。

さらに、5月の開発者ライブストリーム(関連記事)にて告知されていたとおり、サポート運の刻印が廃止された。サポート運は、戦利品ドロップ時に高レアリティ品が現れる確率を上げるステータスとして知られている。今回のアップデートでは、全プレイヤーのデフォルト値を最大まで引き上げた上で、既存のサポート運刻印がアーマーボーナスに差し替えられた。なおグランドマスター2・3におけるレジェンダリー/マスターワークのドロップ率に関しては、アップデート前のサポート運最大状態時よりも上昇しているとのこと。グランドマスター2・3はバランス調整により敵体力・シールドが以下のように下方修正されたため、いくらか攻略しやすくなっているだろう。

・グランドマスター2でのボス以外の敵の体力を50%、ストロングホールドのボスの体力を65%引き下げました。
・グランドマスター2でのすべての敵のシールドを35%引き下げました。
・グランドマスター3のボス以外の敵の体力を50%、ストロングホールドのボスの体力を75%引き下げました。
・すべての敵のシールドを20%引き下げました。
注意: これらの体力への変更は、「上位種」の生物には適用されません。すでに以前に調整が行われているためです。

4月に新ストロングホールド「海中実験施設」が追加されて以来、久しぶりの新規コンテンツとなる「天変地異」。期間限定のイベントということで、気になる方は今のうちに触れておこう。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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