ハイファンタジー・セミオープンワールド『Decay of Logos』8月末にPC/海外コンソール向けに発売へ。日本語対応予定


ポルトガルのインディースタジオAmplify Creationsは『Decay of Logos』を8月末に発売すると発表した。具体的な日程としては、海外PS4向けには8月27日で海外Nintendo Switch向けには同月29日。翌日の30日にはPC/Xbox One/Utomik向けにリリースされる。なおSteamストアにおいては日本語対応の表記が確認できる。コンソール版の国内向けリリースについては、現在開発元に確認中だ。

『Decay of Logos』は、ハイファンタジー・アクションアドベンチャーゲーム。主人公となるのは少女Ada。国王の息子に村を焼き尽くされ、Adaは怒りながらも途方に暮れていた。そんな時、Elkと呼ばれる謎のパートナーと出会う。Elkの庇護を得て国王と息子へ復讐の旅に旅立つ中、動乱の背後にある真実を知っていく。息子を生んだ際に最愛の妻を失った国王、消えた息子、そして少女を襲った悲劇。王国に何が起こったのか突き止めるのだ。

本作は、J・K・ローリング作品のようなハイファンタジーと北欧民話を融合させた世界に、「もののけ姫」のような表現を導入しているという。探索や謎解きなど基本的なゲームプレイは『ゼルダの伝説』からインスパイアを受けながら、戦闘は『ダークソウル』シリーズを参考にしているとのこと。エリアごとに区切りがある広大なセミオープンワールドにて探索を進め、敵と戦いながら資源を集めて装備をパワーアップしていく。

戦闘としては、ロックオン機能あり。パリーやドッジ、カウンターなどが存在するが、スタミナゲージの管理も重要になる。行動に常にリスクが伴うというわけだ。短剣や長剣などさまざまな武器で戦っていく。なお冒険や戦闘においては、Elkとの絆が重要になるという。エサをやるなどしながら、旅のおともとしてサポートしてもらおう。

また『Decay of Logos』の開発においては没入感における工夫も施されており、インターフェイスはできるだけミニマルに。ギアやアイテムの状態なども、アイコン表示ではなくAdaのアニメーションやグラフィックに反映される手法をとっているという。またレベリングについても、プレイヤーのスタイルにあわせて自動的におこなわれるという。

さまざまなタイトルから影響を受けながら開発されてきた『Decay of Logos』。なお同作の発売日発表トレイラーはIGNを介して公開されている。そのIGNトレイラーの概要文には「もしあなたが『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が好きなら、『Decay of Logos』にも興味を持つかもしれません。新たなアクション・アドベンチャーゲームは、きっとリンクの冒険を彷彿とさせるでしょう」と記されている。ちなみに現在は修正済みであるが、動画公開時のタイトルは「Decay of Logos: Zelda Breath of the Wild-y Game Official Release Date Trailer」だった。

開発元公認なのかIGNが独自に書いたのかは不明であるが、もはや『ゼルダの伝説』が主役と化している動画のタイトルおよび概要文にはコメント欄もかなりキツめのブーイングムード。最近では『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を彷彿とさせる映像を公開したオープンワールド『原神』がChinaJoyに出展された際にも、「ゼルダ」を参考にしすぎて敬意に欠いているとし、憤るファンの抗議が報告されていた。プロモーション時の過剰な「他作品の引用」は、ファンを惹き付けるだけでなく、憤らせるリスクが存在するかもしれない。

なお、筆者も同作の初報時、タイトルに「『ゼルダの伝説』システムに~(以下略)」と紛らわしい記述をし一部読者の顰蹙をかった。現在は修正済み。