幻想的な世界を進む一人称視点パズル『The Sojourn』9月20日に発売へ。陰と陽のふたつの世界を切り替えパズルをこなす


パブリッシャーのIceberg Interactiveは8月1日、イギリスのインディースタジオShifting Tidesが手がけるパズルゲーム『The Sojourn』を9月20日に発売すると発表した。プラットフォームはPCおよび海外PlayStation 4/Xbox Oneで、PC版が販売されるEpic Gamesストアでは2580円で予約受付中。なお、Steamでは2020年発売予定とされている。

『The Sojourn』は、人間が持つ思慮深さやジレンマをテーマに、人の心の中の世界を旅する作品だという。この世界には合わせて4つの環境があり、人が産まれ、成長していく様子を追いながらステージを進んでいく。物語は文字情報やナレーションではなく、ステージの最初に現れる両親や子供、その他の人物の彫像の様子から、プレイヤーに感じ取ってもらう形になっているようだ。世界は一見美しく純粋だが、その基礎を形成しているのは闇であるとし、本作では陰と陽のふたつの世界を行き来しながらゲームを進めていく。

本作では、幻想的な3D空間のステージの中で一人称視点にてプレイする。スタート地点からゴールである扉まで向かうことが目標となっており、その間にあるさまざまな障害を突破するためにパズルをこなさなければならない。ステージ内にはパズルに使うためのオブジェクトが設置されており、もっとも基本的なものが、青白く光る炎の出ているオブジェクトだ。

プレイヤーがこの炎の中に入ると、ステージは闇の世界に切り替わる。闇の世界では、ステージの構造は同じだが、それまで通れなかった場所に橋が架かり先に進めるようになる。ただし、歩みを進めるたびにゲージが減り、ゼロになると元の世界に戻る仕組み。炎のオブジェクトから遠い場所に橋がある場合、たどり着いた時には橋は消えてしまっているだろう。そこで、また別のパズルオブジェクトを利用することになる。

翼を広げた鳥のような形のオブジェクトは、闇の世界にてエイムし、指定のボタンを押すことで発動する。その効果は、その翼のオブジェクトとプレイヤーとを入れ替えるようにお互い瞬間移動するというもの。そのため、通れない場所の向こう側に翼のオブジェクトがあれば、瞬間移動で渡ることができる。

また、プレイヤーがいる場所に移動してくるため、瞬間移動を繰り返せば任意の場所に移動させることが可能。これを利用すると、たとえば先述した炎のオブジェクトから遠い場所に現れる橋の場合、あらかじめ橋の近くまで移動させておけば、炎のオブジェクトからそこまでの歩数を節約することができるわけだ。ステージによっては、閉ざされたゲートを開けるためのスイッチとなるオブジェクトが設置されていることもあり、これは翼のオブジェクトを中に置くことでゲートが開く。

*序盤ステージの紹介映像。プレアルファ版であるため、製品版とはUIなどが異なる。

本作のパズルオブジェクトにはこれらのほかに、周囲の壊れた橋を一定時間だけ修復するハープの形のオブジェクトや、光を反射する鏡のようなオブジェクトなどさまざま登場するようだ。パズルオブジェクトは、基本的に炎のオブジェクトによる闇の世界の中でしか動作しないため、限られた歩数の中でどのように障害を突破すれば良いのか頭を悩ませることになるだろう。

さらに、オブジェクトの中にはレリックと呼ばれるアイテムをはめ込めるものも存在し、レリックを使ったオブジェクトは闇の世界でなくでも動作する。一旦動作させては取り外し、別のオブジェクトに持っていくような形で、複数のパズルが組み合わさったステージにさらなる複雑さをもたらすアイテムとなりそうだ。

『The Sojourn』は、美しいビジュアルで表現されたステージも見どころのひとつ。その環境は本作の物語の流れを表しており、ゴールの扉をくぐった先のエリアでは、注意深く観察することで物語をさらに深く知ることができるものを見つけることができるという。