『スーパーマリオメーカー 2』にて「20秒コース」がホット。疾走感のあるステージがランキングで存在感
『スーパーマリオメーカー 2』にて、「20秒コース」が流行中であるようだ。VICEなどが報じている。ゲーム内の「世界のコース」での直近でも、7月25日17時現在のトップが20秒コースであるほか、現在でもランキング30位以内に20秒コースもしくは30秒コースがいくつもランクインしている。20秒コースはもともと根強い人気を誇っているが、その人気が定着しつつあるという。
20秒コースとは、その名のとおり制限時間20秒のコースである。横スクロールを採用しているものなど形式はさまざまだが共通する特徴はというと、とにかく疾走感があること。20秒の制限時間ということで、ほとんどが解法の決まったコース。探索するのではなく、ルートが固定されている。トゲや穴が敷き詰められたコースをゴール目掛けて走り切るのだ。
20秒コースの特徴は、シンプルさと爽快感の高さにある。ゲームの目的としては進行方向にダッシュする形式となり、求められるのは基本的にジャンプのみ。ジャンプボタンを押す長さを求めるコースもあるが、多く採用されている「ON/OFF」を用いたコースは、ジャンプ箇所を指定するがゆえに、ジャンプボタンの長さも問わない。ジャンプのタイミングだけを求めるシンプルさが特徴だ。一方で、アクションでは『スーパーマリオ』シリーズにおける爽快感の一部を味わえるほか、『スーパーマリオメーカー 2』に用意された多彩な演出が楽しさを盛り上げる。
また20秒という短さゆえに、リスタートにもストレスは少ない。ステージの構造だけを見ると難易度は高く死亡しやすいが、クリア自体はそれほど難しくない。ルートが固定されているからだ。お手軽に気持ちよさを味わえ、すぐにやり直しもできる。前作『スーパーマリオメーカー』でも、同様に制限時間を課すことは可能であったが、今作になりON/OFFスイッチの登場と多彩な演出の導入により、さらに洗練された20秒コースが作れるようになったようだ。またなぜ30秒ではなく20秒かというと、コース自体を20秒にすれば、コース開始とコース終了の演出までの尺を入れて30秒で綺麗におさまるからという説が根強い。Nintendo Switchのビデオキャプチャは30秒まで、そこにすっぽり入るのが20秒なのだ。
ただし、20秒コースは必ずしもすべてのユーザーに受け入れられているというわけではなく、「立ち止まったら死ぬ」系のギミックが多く用意されている『Super Meat Boy』そのままだと否定的な声も散見される。実際のところ謎解きや探索系のコースもまた根強い人気があり、20秒コースだらけになるのは寂しさもある。20秒コースが目立つのは、ほかにバラエティ豊かなコースが存在するという背景があるからだろう。
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なお20秒コースについては、専用のタグは存在していない。オートマリオタグの中で発見されることも多いが「20 sec」の単語を探すのが手っ取り早い。クリア率も高く、爽快感が得られやすいのはさんざん言及したとおり。カジュアルコースとしてはまず「SYV-T56-9LF」「GGC-57C-WGF」、腕に自信があれば「9QD-V7X-2JF」などに挑戦してみるといいだろう。こうした流行り廃りもまた、職人たちの創造力に応じて、移り変わっていくかもしれない。