『FFVIIリメイク』のリメイクが『Dreams Universe』で作られる。高まる再現熱はマリオ64やPS4コントローラーにまで

現在、スクウェア・エニックスが開発を進めている『ファイナルファンタジーVII リメイク』。2020年3月3日の発売日に向けて開発中のゲーム映像が公開されているところだが、その『FF7リメイク』を再現したさらにリメイク作品がPS4向けクリエイションゲーム『Dreams Universe』内で制作され話題となっている。

『Dreams Universe』のユーザーであるsosetsuken5360氏が制作した「FFVII Dreamake」では、アクションバトルが可能となった『FF7リメイク』が再現され、伍番魔晄炉に登場する中ボス「エアバスター」との戦闘を楽しむことができる。E3 2019で公開されたトレイラーでも後半にちらっと登場した相手だ。パーティーメンバーはクラウド、ティファ、バレットの3人。ボタン一つで操作キャラクターを切り替えることができ、操作しないキャラクターはオートで行動してくれる。

遊んでみて驚かされるのはまずその再現度だ。ステータスバーやボタンのガイド表示など、トレイラーで目にしたものにかなり近い。キャラクターのモデルは、リアル頭身の『FF7リメイク』と違い、原作のしかも移動画面でのキャラクターの頭身とほぼ同じものになっているが、魔晄炉へと続く鉄橋の様子や、攻撃がヒットした際のダメージ表示などかなり雰囲気の近いものとなっている。通常攻撃、特殊攻撃、まほうやアイテム、リミット技などが使用でき、さまざまなアクションを駆使して戦うことが可能だ。

実際に触ってみると制作者のこだわりがより感じられる。『Dreams Universe』の機能を使って、現在公開中のトレイラーの中の『FF7リメイク』を再現しようという意気込みが伝わってくるからだ。例えば、攻撃をヒットさせた際のダメージ表示がそうだ。敵にダメージを与えると、数値が敵の上に重なるように現れる。これは単に数字が出るだけではなく数字が飛び跳ねるような動きをしながら現れそして消えて行く。

ゲームの中身は公開されていないのであくまで推測だが、この演出は『Dreams Universe』のガジェットである「ナンバー表示マシン」と「エミッター」を利用していると思われる。受けとった数値などを画面上に表示する「ナンバー表示マシン」。しかしこれ単体では動いたり飛び跳ねたりする表示はできない。この「ナンバー表示マシン」を、表示をオフにした透明の物体に貼り付けその物体を動かすことで数字が飛び跳ねるような表現をしているようだ。そしてこの物体は、ダメージを受けるたびに「エミッター」によって射出されているものだと思われる。「エミッター」はシューティングゲームなどで弾を撃つ際によく使われるガジェットだ。登録した物体をゲーム内に出現させる機能がある。このようにして複数のガジェットを組み合わせることで、トレイラーで目にしたようなダメージ表示を再現しているようだ。

「FFVII Dreamake」には、随所にこのような『Dreams Universe』のガジェットを駆使して盛り込まれた機能や演出がある。リミット技を使用するとカメラワークが変化しての演出が始まったり、ATBゲージが貯まることでまほうやアイテムの使用ができるようになるなど『FF7リメイク』のプロデューサーである北瀬佳範氏がE3で語った仕様まで盛り込まれているところがにくい。見た目の再現だけではなく機能面までこだわっているところに作品への愛や期待が感じられる。

上述のように、再現に情熱を注ぐ人が見られる『Dreams Universe』は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが現在アーリーアクセス版を発売しているクリエイションゲームだ。ゲームの中でキャラクターや楽曲、ステージを好きなように作成し自分だけのオリジナルなゲームを作ることができるPS4向けタイトル。基本的にはオリジナルのゲームを作って楽しむゲームだが、「FFVII Dreamake」のように既存のゲームタイトルを再現したり、過去の作品をHD表現に落とし込んだリメイクをしたりといったことも人気がある。以下では、そんな熱気溢れる「再現系」の他の作品についてもいくつかご紹介したい。

PieceOfCraft氏が制作した「Mahreo[64 Move Set]」という作品。名前こそMahreoだが『スーパーマリオ64』の64版マリオの挙動を再現したものだ。パンチ、キック、ヒップドロップなどといった動作が可能で、動作とともに「ヤッ」「ワッ」「ヤッフー!」というお馴染みの掛け声も聞くことができる。おまけに操作を行わず長時間放置しているとその場に座り込み、さらには横になって居眠りを始めるといったところまで再現されているこだわりようだ。ちなみに動画でみることができるチェッカー柄の床のステージはGlitchMazter7氏による「Puppet Test Level」という作品。『Dreams Universe』では他のユーザーが許可しているものであれば、他のユーザーが制作した作品を取り込んだり組み合わせたりすることが簡単にできる。

次は正当な再現系を見せつけてくれたJohn Beech氏。『Dreams Universe』のデベロッパーであるMedia Moleculeでデザイナーを務めるBeech氏が一日半かけて作ったという力作が「DualShock 4」の再現だ。PS4のコントローラーである「DualShock 4」を写真かと見まごうようなリアルな質感で再現している。『Dreams Universe』では物体の色だけではなく質感も変化させることができるのでかなり細かな調整を行っているものと思われる。またリアルな質感に見えるよう光源の設定なども緻密に計算がなされていそうだ。プロによるこだわりと技術力が披露された形だ。

このように『Dreams Universe』では再現系の作品が盛り上がりをみせている。版権的に問題のあるものも含まれるが、なんでも作れるゲームが本当になんでも作れてしまう可能性を示す好例となっているのも事実のようだ。

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