『Sea of Solitude』PC/PS4/Xbox One向けに配信開始。孤独感に苛まれ怪物化した少女が水没都市を旅するアクションアドベンチャー

Electronic Artsは7月5日、『Sea of Solitude』を発売した。対応プラットフォームはPC(Origin)/PlayStation 4(1900円)およびXbox One(1922円)。対応言語には日本語も含まれている。

『Sea of Solitude』は、孤独感に苛まれ怪物化してしまった少女ケイが、孤独を克服し人間の姿に戻るべく水没した世界を旅する、三人称視点のアクションアドベンチャーゲーム。ベルリンのゲームスタジオJo-Mei Gamesが、EAのインディーゲーム支援プログラムEA Originalsを利用して開発した作品だ。

「家族も、友達もいる…それでもあたしは……孤独を感じている」という台詞から始まる本作。もう嫌だ、疲れてしまった。抜け出す方法があるはず、自分を変えたい。そうした心の叫びのような言葉とともに、雷雨に包まれた灰色の世界に流れ着くケイ。一隻のボートの中で目覚めた彼女は、一閃の光を頼りにボートを漕ぎ始める。光を発していたのは、どうやらケイのことを知っている様子の小さな少女。「また来たのね」と明るく微笑みかけてくる少女から光を授かったケイは、あたりを見渡し、そこが昔訪れたことのあるベネチアのような水没都市であることに気づく。「彼が待っている」とケイを導く少女は一体何者なのだろうか。

開発陣のパーソナルな体験や感情をもとに生み出されたという本作。ゲーム開始時には開発スタジオJo-Mei GamesのCEO Cornelia Geppert氏からの「本作は、一部のプレイヤーが精神的または感情的に不快に感じる可能性のあるデリケートなテーマが含まれます。これは専門的なアドバイスや指導を意図したものではありません。『Sea of Solitude』は私の実体験や、実際に聞いた話からインスピレーションを得た、孤独を主題とした作品です。人間であるということや、山も谷もある人生を生きることについて、ケイの旅を通して描いています」というメッセージが表示される。

道中で出くわす怪物からは「ケイ、なんの役にも立たないクズが!」「お前はいつも自分のことばかりだ!この嘘つきが」「お前は自分がかわいいだけだ!」「お前たち2人ともゴミだ」といった辛辣な言葉が投げかけられる。そうした怪物たちとのとげとげしい交流を通じて、ケイの過去や後悔が少しずつ見えてくる。内なる怪物の存在に悩むケイと、彼女を取り巻く闇。ボートに乗り孤独な航海を続ける彼女は、ほかの怪物たちもまた内なる孤独を秘めていることを理解していく。そして、それぞれの葛藤に迫っていく中で、ケイ自身の孤独や悔恨にも向き合っていくことになる。

水没都市はケイの精神状態を反映しており、彼女の内的冒険が進展するにつれて、荒れ果てた世界は徐々に光と輝きを取り戻していく。ベネチアを想起させる水没都市や、ケイの知る人物が通っていた学校など、思い出の場所を巡ることになる。謎の少女から授かったフレアを放ち目的地を照らしつつ、水面を泳ぐ怪物に飲み込まれないようタイミングを見計らって水に飛び込んだり、フレアを使って怪物を追い払ったり。ちょっとしたアクションをこなしながら先へ進んでいく。各所で「穢れ」にとらわれた光を解放しながら歩みを進めることで、景観が広がり、新たな道、新たな困難に直面。怪物たちと協力もしくは敵対しながら冒険を進めるケイは、果たして人間の姿を取り戻すことができるのだろうか。

収集アイテムである瓶入りメッセージからも、この世界に関する理解を深めていく

EA Originalsからは、『Unravel』『Fe』『A Way Out』と小粒ながらも光る作品が続けて配信されている。『Sea of Solitude』もまた、そのラインナップに肩を並べ、プレイヤーの心に訴えかける良質なインディー作品といえるだろう。

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