『ファイアーエムブレム 風花雪月』エキスパンション・パス発表。4回にわたってコンテンツを配信するシーズンパス形式に


任天堂は7月4日、発売迫る『ファイアーエムブレム 風花雪月』の紹介映像を公開し、エキスパンション・パスの存在を明らかにした。価格は税別2500円で、こちらを購入すれば4回にわけて追加コンテンツが受け取れるようになる。エキスパンション・パスで手に入る追加コンテンツは単体購入することができず、どれかひとつ遊びたいものがあった場合、税別2500円を払うことでアクセスできるようになる。

近年の『ファイアーエムブレム』シリーズにおいては、追加シナリオやマップを導入する小額のDLCが配信されていた。『ファイアーエムブレム 覚醒』では200円~400円の小さなDLC(総額約7500円)が配信。『ファイアーエムブレム if』では大きく3度に分けたDLCが用意されていた(追加コンテンツパックをすべて購入した場合の総額は4900円)。安価マップDLCの販売が、シリーズの追加コンテンツの特徴となっていたが、今作においては『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『ゼノブレイド2』と似たシーズンパス形式が採用されることになる。

DLCの配信時期は、以下のとおり:
第一弾 2019年7月26日予定
第二弾 2019年10月31日までに配信予定
第三弾 2019年12月31日までに配信予定
第四弾 2020年4月30日までに配信予定

国内向けにも各DLCの概要が出ているが、米任天堂の公式サイトではもう少しだけ追加の情報が出ているので、そちらもあわせて内容を見ていこう。第一弾DLCの配信日は、ゲーム本編の発売日である7月26日。コスメアイテムの「主人公用士官学校服」が配信される。大修道院での活動時と、初期兵種「平民」での戦闘時の主人公の衣装を、士官学校服に変更できるようになるというもので、通常衣装も着用可能。士官学校服はマントの付け外しが自由だそうだ。

2019年10月31日までに配信予定の第二弾は、フリー戦闘マップとサポートアイテムを予定。英語では「補助用の追加マップ」と表現されている。文面からみるに、過去のDLCでも登場していた経験値稼ぎのためのマップになりそうだ。サポートアイテムの英語は「ゲーム内で役立つサポートアイテム」と表現されている。

2019年12月31日までに配信予定の第三弾は、追加クエストと新規衣装。米任天堂公式では、これに加えて「さらなる無料アップデート」という記述がある。追加クエストと無料アップデートが同時にやってくるということは、それなりの規模のものになると予想される。

2020年4月30日までに配信予定の第四弾は、公式も強く推している追加のサイドストーリーである。「新たなキャラクターの加入、新規ロケーションや戦場を含んだいくつかの章で構成された本編とは別のストーリー」と日本の公式サイトには記載されている。英語では前述の要素に加えて「more」と表現されており、複数の要素が追加されるDLCとなりそうだ。この項目でも「さらなる無料アップデート」が実施されると記載されている。

米任天堂公式ホームページより

『ファイアーエムブレム 風花雪月』エキスパンション・パスは、これまでに展開してきたDLCとは少し形式を変え、単体購入不可のシーズンパスを採用。回数を重ねながら追加コンテンツ内容を分厚くしていき、第三回と第四回にはDLC配信にあわせて無料アップデートが実施される。そうした傾向が見て取れるだろう。

おなじみのINTELLIGENT SYSTEMSに加えてコーエーテクモゲームスも開発に参加し、学園生活や騎士団など新たな試みを導入する『ファイアーエムブレム 風花雪月』。購入特典として『ファイアーエムブレム ヒーローズ』向けの星5キャラが、パッケージ版向け早期購入特典にはトレーディングカードゲーム「ファイアーエムブレム0(サイファ)」のカードが用意されるなど、シリーズの他コンテンツのアクセスへの導線も完備。7月26日の発売にむけて、紹介映像をチェックし、ゲーム内容を予習しておくといいだろう。