熱帯雨林サバイバル『Green Hell』9月にSteam正式リリース。原住民や野生動物が住まうアマゾンの奥地にて、失踪した交際相手の行方を追う

熱帯雨林サバイバル『Green Hell』が9月5日にSteamで正式リリースされる。日本語にも対応。『Green Hell』は、原住民や野生動物が住まうアマゾンの奥地にて、失踪した交際相手の行方を追うオープンワールド型のサバイバルゲームだ。

ワルシャワのゲームスタジオCreepy Jarは7月1日、『Green Hell』の正式リリース日を発表。Steamにて9月5日に発売される。同作は2018年8月に早期アクセス販売が開始された、オープンワールド熱帯雨林サバイバルゲーム。同年9月に日本語対応済みで、通常価格2050円(Steamサマーセール期間中は15%オフの1742円)で販売されている。当初は3か月で早期アクセスを終える予定であったが、ゲームエンジンを途中でUnity 2017からUnity 2018に切り替えたこともあり、延期となっていた。

※2018年8月のローンチトレイラー

『Green Hell』は、飲食や体温だけでなく精神状態や栄養素、身体の負傷や病気までケアしていく本格派のサバイバルゲーム。言葉の通じぬ原住民が住まうアマゾンの熱帯雨林にて、食料・物資が不足した状態で取り残された主人公が、途中で姿を消した交際相手Miaの捜索を開始する。早期アクセス時点では物語の冒頭部分だけ実装されており、遊べるのはストーリー抜きのサバイバルモードとなっている(物語全編は正式リリース時に追加される)。

ひとり取り残された主人公は、ジャングル内を探索して食料を確保したり、材料を集めてキャンプ地を設営したりしながら、敵対部族や自然の脅威から身を守ることに。ワニやヘビといった野生動物に襲われるだけでなく、寄生虫に住みつれたり危険なアリやヒルに噛まれたり、あるいは食中毒になったりと、あらゆる側面から正気度を削ってくる。手足の状態を確認するボディーインスペクション機能を通じて、自身の身体状態をこまめにチェックせねばならない。まさしく緑に囲まれた地獄だ。

森の中では文明の利器に頼るわけにもいかず、火起こしや狩猟用道具の作成などは現地で手に入る木の枝や葉っぱなどでまかなうことになる。負傷した際に包帯がわりに使うのも木の葉。食事はたんぱく質や炭水化物、水分などをバランスよく摂取せねばならない。哺乳類、爬虫類、鳥類、昆虫など多種多様な動植物が生息している、生き生きとした自然の中で過酷で孤独なサバイバル生活が待っている。

これまでのアップデートでは、さまざまな新機能やコンテンツが追加されてきた。新エリアや新しい動植物、槍で襲ってくる新敵種などのほか、ダイビングや釣りメカニックが加わっている。またシェルターや屋根・壁の組み立てによる建設要素の拡張、鉄の製錬、現地で入手できる素材を使った防具の自作など、正式リリースに向けて着実に前進しつつある。なお難易度選択には、精神状態の悪化や敵対部族の襲撃に悩まされることなく建設や探索要素を楽しめる「A WALK IN THE PARK」(朝飯前)難易度が追加されており、ひたすら熱帯雨林でのバカンスを味わいたい方でも遊べるようになった。

正式リリース時には、失踪した交際相手の行方を追うストーリーモードが本格実装される。主人公と一緒にアマゾン奥地にやってきた恋人Miaはどこに消えてしまったのか。そして彼女を見つけ出し、脱出する術はあるのだろうか。極限状態に追いやられた主人公の心理描写とともに、地獄の生存劇が描かれる。なお原住民が住まう森林地で、行方不明になった愛する者の行方を追うという設定上『The Forest』を彷彿とさせる部分もある。『Green Hell』もストーリー要素のあるサバイバルゲームということで、失踪劇がどのような展開を見せるのか注目したい。

ストーリーモードの実装にあわせて新エリアとなる湿地帯や新たな動植物も追加。時間経過と共に食料などが腐っていくシステムも導入され、アイテム管理がよりシビアになる。一度死んだら終わりのパーマデスが適用される高難度モードや、プレイヤーの好みに合わせて難易度をカスタマイズできるゲームモードも追加され、より多様な遊び方に対応してくれるだろう。カスタマイズ機能には、ヘビやクモといった苦手な生物をオフにする項目も含まれるという。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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