『Apex Legends』シーズン2で導入されるデイリー/ウィークリーチャレンジの概要紹介。開発元はプレイヤーの需要に応える難しさを語る

『Apex Legends』シーズン2「バトルチャージ」で導入されるデイリー/ウィークリーチャレンジの概要が紹介された。稼ぎプレイに時間を費やすことなく、『Apex Legends』バトルパスの報酬をアンロックできるようになると期待されている。

Electronic Arts/Respawn Entertainmentは6月28日、公式ブログにて『Apex Legends』のシーズン2「バトルチャージ」にて導入されるデイリー/ウィークリーチャレンジの概要を説明した。本作のシーズン1では、バトルパスのレベル上げおよび成長システムが最適化されていないとの指摘があがっていた。そこでシーズン2では、いわゆる「稼ぎプレイ」に時間を費やすことなく報酬をアンロックできるよう、さまざまな施策が適用される。

その施策のひとつが、デイリー/ウィークリーチャレンジの導入である。バトルパスレベルを上げるための手段が増えることで、報酬アンロックが前シーズンよりも簡単になると期待されている。なお「今シーズンのチャレンジをクリアするために、YouTube動画で攻略法を探す必要はありません」と記載されているように、『フォートナイト』で見られるような謎解き系のチャレンジは含まれないようだ。以下、公式ブログの説明内容となる:

ウィークリーチャレンジの半分以上は、クリアをすればバトルパスレベルが1段階上昇します。また、それ以外のデイリー・ウィークリーチャレンジではスターを獲得可能。これはXPとともに、クリアごとにバトルパスが1段階上昇する、繰り返し挑戦可能なウィークリーチャレンジのクリア条件となっています。スターはXPとともにバトルパスでのみ効果を発揮し、アカウントレベルの成長には影響がありません。

デイリーチャレンジ
新しいデイリーチャレンジでは、合計200種類以上の中から毎日ランダムで選ばれた3つのチャレンジに挑戦します。これらのチャレンジには「バンカーでダメージを200ポイント与える」や「ライフラインで1マッチプレイする」といったものがあり、短いセッションのプレイで達成が可能なものを用意しています。デイリーチャレンジを1つクリアすれば、スターを3,000個獲得することができます。

挑戦対象のチャレンジは毎日リセットされるため、頻繁にチャレンジをチェックしてバトルパスを最大限に成長させましょう。

ウィークリーチャレンジ
毎週、プレイヤーは7種類のウィークリーチャレンジに挑戦します。これらのチャレンジはセッションを複数回プレイすることで達成できるように構成されており、「ジブラルタル、バンガロールまたはミラージュで20キルを達成する」や「スーパーレアのアイテムを100回獲得する」といったものがあります。4つのウィークリーチャレンジではそれぞれ報酬としてスターを6,000個獲得でき(合計24,000個)、残り3つのチャレンジではクリア時にバトルパスレベルが1段階上昇します。

また、シーズンのプレイ開始が遅れても問題はなく、過去のウィークリーチャレンジをまとめてプレイすることができます。例えば第3週からプレイを始めた場合は、ただちに第1週~第3週(計21個)のチャレンジをプレイすることができます。

リセット式ウィークリーチャレンジ
これ以外にもプレイヤーは、達成状況が毎週リセットされる、特別な3つのウィークリーチャレンジに挑戦することができます。こちらのチャレンジでは毎週同じ課題に挑戦し、クリアできなかった場合でも進捗がリセットされます。バトルパスを効率よくレベルアップさせるには、これらのチャレンジにも注意を払いましょう。

デイリーチャレンジを5個クリアする – バトルパスレベルが1段階上昇
デイリーチャレンジを10個クリアする – バトルパスレベルが1段階上昇
スターとXPを単独か合計で9,000ポイント獲得する – バトルパスレベルが1段階上昇
こちらのクエストは、1週間に何度でも挑戦することができます。

ただしチャレンジをクリアするごとに、クリア条件となるスターとXPの所要量が9,000ポイントずつ、最大で54,000ポイントまで上昇します。具体的には初回レベルアップで9,000ポイントが、次のレベルアップで18,000ポイントが必要となり、所要量は毎週リセットされて9,000ポイントへ戻ります。

※6月27日に公開された、シーズン2ローンチトレイラーとゲームプレイトレイラー

プレイヤーの需要に応える難しさ
なおRespawn Entertainmentは、従業員のライフワークバランスを維持するため、コンテンツの大型アップデートは新シーズンごとに集中して行うと、かねてから伝えてきた。ただプレイヤーの需要に応えることには苦戦していると、同スタジオのCEOであるVince Zampella氏は、GameInformerの以下インタビューにてコメントしている。また『Apex Legends』の予想外の成功を受けて、リソース確保のため『タイタンフォール3』プロジェクトの計画を後ろ倒しすることになったとも伝えている。

E3 2019の時期には、リード・プロダクトマネージャーのLee Horn氏とエグゼクティブ・プロデューサーDrew McCoy氏が、プレイヤーの需要に応えられるようなペースで新規コンテンツを開発することはできないだろうと伝えていた(PC Gamer)。将来的には1シーズンにつき2体の新レジェンドを追加したいが、現状1体につき1年半の開発期間を要していることから、1シーズン2レジェンドという目標をいつ実現できるかは分からないと説明している。

シーズン単位でまとめてコンテンツを実装するアプローチを変えない点については、シーズン1の途中で新武器ハボックを単体でリリースしたところ、プレイヤーのエンゲージメントやリテンションへの影響が皆無であったことに言及。ひとつにまとめて大きなアップデートにした方が、ゲームに復帰して継続プレイする動機付けになると答えている。

『Apex Legends』シーズン2は7月2日開幕予定。先日公開された新トレイラーでは、新レジェンド「ワットソン」や新武器「L-STAR」の活躍ぶりとともに、キングスキャニオンに上陸したリヴァイアサンの様子や、多数のマップ変更、新しいレジェンド/武器用スキンや新カテゴリのエモート(スカイダイブエモート)が予告されている。

なお同作のコミュニティーマネージャーであるJay Frenchette氏は、『Apex Legends』公式ブログの公開スケジュールをredditで明かしており、そちらによると7月1日にランクモードの詳細情報が、そして新シーズンが開幕する7月2日にはパッチノートが公開されるようだ。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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