『Cuphead』のDLC開発に、ディズニーアニメに多数携わった経験を持つベテランアニメーターが参加

Studio MDHRの人気アクションゲーム『Cuphead』。本作に向けては、初のDLCの開発にはディズニーのアニメ作品に携わった経験を持つベテランアニメーターが参加していることが明らかになった。

Nintendo Switch/Xbox One/PC向けに発売され、2018年8月時点で300万本を超える売り上げを記録しているStudio MDHRの人気アクションゲーム『Cuphead』。本作に向けては、初のDLC「The Delicious Last Course」が2019年内に配信予定となっているが、その開発にはディズニーのアニメ作品に携わった経験を持つベテランアニメーターが参加していることが明らかになった。

アニメーター/キャラクターデザイナーのTom Bancroft氏は6月21日、自らが描いたカップヘッドとマグマンの鉛筆画を添えて、『Cuphead』のDLC開発に参加していることをTwitterにて発表した。Bancroft氏は、「美女と野獣」や「ライオン・キング」「アラジン」「ポカホンタス」など、ディズニーの数々の長編・短編アニメ映画の制作に携わってきたベテランだ。同氏は2000年にディズニーを退社するも、その後も「アトランティス 失われた帝国」や「ブラザー・ベア」といったディズニーアニメや、「ヴェジテールズ」などの制作に参加している。

『Cuphead』は、1930年代のカートゥーンアニメから影響を受けたアートスタイルが特徴で、特にディズニーアニメや、「ポパイ」などで知られるフライシャー・スタジオの作品から強く影響を受けたそうだ。開発元Studio MDHRの共同設立者でありアートディレクターのChad Moldenhauer氏は、元々アニメーターとしての経験がなかったため、「ミッキーマウス」や「ポパイ」などのビデオを見ながら、真似て描いてスキルを磨いていったのだという。

Studio MDHRは以前、『Cuphead』の開発時にディズニーからコンタクトがあったというエピソードを明かしており(関連記事)、Tom Bancroft氏も本作に注目していたのかもしれない。本作のキャラクターなどのアニメーションは、1930年代当時と同じく1コマ1コマ手描きで制作されている。Bancroft氏はDLCのどのような部分を担当しているのかは分からないが、アニメ業界での実績がそのまま活かせる開発環境だと言えそうだ。また同スタジオとしても、『Cuphead』が生まれるきっかけとなったディズニーアニメに携わったベテランが開発に参加するということは、この上なく心強いことだろう。

Tom Bancroft氏が開発に携わる『Cuphead』のDLC「The Delicious Last Course」では、インクウェル島にさらなる島が追加。霊廟にいた「伝説の聖霊チャリス」が実体化してプレイアブルキャラクターとして登場し、カップヘッドとマグマンと共に新たな冒険をおこなう。チャリスは二段ジャンプなど、また異なるアクションを持っているようだ。そのほか、ショットやお守りといった装備アイテムの追加も計画されている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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