任天堂は6月18日、Nintendo Switch向け『テトリス 99』のパッケージ版を、8月9日に発売すると発表した。価格は3400円(税込)。本作は、Nintendo Switch Online加入者向けに無料配布されているタイトルだが、このパッケージ版には有料の追加コンテンツ「コンプリートパック」(1000円)と、「Nintendo Switch Online利用券(個人プラン12か月)」(2400円)が同梱されており、価値としては同等である。My Nintendo Storeでは、すでに予約受付を開始している。
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『テトリス 99』は、パズルゲーム『テトリス』を用いたバトルロイヤルゲームだ。99人のプレイヤーがオンライン上で同時に対戦し、テトリミノを消して相手にブロックを送って攻撃しながら、最後のひとり「テト1」になることを目指す。自分の攻撃で誰かをゲームオーバーにさせると「K.O.バッジ」を獲得し攻撃力がアップ。ただし、K.O.バッジを多く持つとほかのプレイヤーからターゲットにされやすくなるなどし、生き残るための戦略も求められる作品だ。なお、開発は『テトリス ザ・グランドマスター』などを手がけた実績を持つ株式会社アリカが担当している。
本作は、当初はオンラインでの99人対戦に特化した作品だったが、2019年5月に配信された追加コンテンツ第1弾にてオフラインモードが新たに用意された。CPUを相手に99人対戦する「CPUバトル」と、ひとりだけでプレイする伝統的な「マラソン」である。2019年内には、第2弾としてさらなるオフラインモードの追加が予定されており、この2つの追加コンテンツは、今回発表されたパッケージ版に収録される「コンプリートパック」にて入手可能だ。
今回、毎月恒例のイベント「テト1カップ」の第4回の開催も発表された。期間は6月21日午後4時から、24日午後3時59分まで。「夏だ!ポイント争奪祭!」と題し、この開催期間中にプレイしたオンライン対戦での順位に応じてイベントポイントを獲得。合わせて100ポイント獲得すると、抽選で999人に999マイニンテンドーゴールドポイントがプレゼントされる。
獲得できるイベントポイントは、1位なら100ポイント、2位は50ポイント、3位は30ポイント、4〜10位は20ポイント、11~30位は15ポイント、31~50位は10ポイント、51位~90位は5ポイント、91位~99位は1ポイントといった配分となっている。つまり、誰でも試合数をこなせば999マイニンテンドーゴールドポイントをゲットできるチャンスを得られるというわけだ。マイニンテンドーゴールドポイントは、ニンテンドーeショップにてダウンロード版のゲームを購入する際に、1ポイント=1円として利用できる。
ところで、今年は『テトリス』が生まれてから35周年の節目の年である。ソビエト連邦・国立科学アカデミーの科学者Alexey Pajitnov氏によって開発された『テトリス』は、その後セガや任天堂などが移植し世界中に広まっていった。海外メディアNintendo Lifeが6月17日に掲載したPajitnov氏へのインタビューによると、同氏は『テトリス 99』を気に入っているそうで、昨年発売された(実際には今年2月)テトリス作品の中ではベストゲームのひとつだと述べている。
ただ、Pajitnov氏自身はプレイヤーとしては、大抵の人よりは上手いもののプロには程遠いといったレベルそうで、まだ「テト1」を獲得したことはなく3位止まりとのこと。いまは息子にNintendo Switchを持っていかれたためプレイできないが、返してくれたら繰り返しプレイするだろうとコメントしている。なお、好きなテトリミノについてはJブロックだとも。このインタビューでPajitnov氏は、セガの『ぷよぷよテトリス』や、Enhanceの『TETRIS EFFECT』などについても語っているため、興味のある方はチェックしてみてはいかがだろうか。