『アストラルチェイン』最新ゲームプレイ映像公開。『ベヨネッタ』と『ニーア オートマタ』のちょうど真ん中のプレイ感覚に
米国任天堂は、Nintendo Switch向けアクションゲーム『ASTRAL CHAIN(アストラルチェイン)』の最新ゲームプレイ映像を、6月11日と12日に公開した。これは、E3 2019の会場から放送した「Nintendo Treehouse: Live」の模様を収録したもので、本作の開発を担当するプラチナゲームズのディレクター田浦貴久氏も出演している。
『ASTRAL CHAIN』は、後述するように田浦氏が「『ベヨネッタ』と『ニーア オートマタ』のちょうど真ん中ぐらいのプレイ感覚」と語る新規IPタイトルだ。舞台となるのは、近未来の多国籍都市アーク。この世界は、ワームホールから突如現れた異形生物キメラにより汚染されており、さらに人々にも危害が及んでいる。もはや一般の警察では対処できない状況にあり、特殊部隊ネウロンの一員である主人公は、人類が生み出した生体兵器レギオンと共に事件の解決を目指す。
今回公開された映像の1本目では、キャラクターの作成・カスタマイズをおこなうゲームの冒頭からチュートリアル、そして実際に事件現場に向かい捜査をおこなうパートまでを紹介。この中では、警察庁の地下に設置されたネウロン本部の様子も確認できる。プレイヤーはフロア内を自由に移動でき、ほかの隊員とも会話が可能。施設としてしっかり作り込まれていることがうかがえる。また地下3階には、基本操作を学んだりスパーリングをおこなえるトレーニングルームが存在する。
事件の捜査では、現実世界にさまざまな情報を表示するシステム・アイリスを活用し、現場で何が起こったのかを遡って再生したり、表示された特定のポイントを調べていく。映像では、異世界の影響で汚染された物質を発見し、プレイヤーの生体兵器レギオンを使って除染したり、非協力的な地元警官の会話を盗み聞きして情報を集め、隊長に報告する様子が見られる。そして、キメラの痕跡を追った先にて巨大な敵とのバトルへと突入する。
本作のバトルでは、プレイヤーキャラクターは銃や剣など3種類の武器を使用でき、一方のレギオンには5種類が存在するため、多様な組み合わせの戦い方が可能になるという。また、プレイヤーとレギオンは青い鎖で繋がれており、これを敵に絡めて足止めするような使い方も可能。ネウロンの隊員は、レギオンと繋がることで汚染物質への耐性を得ており、こうした設定は物語にも関わってくるのだそうだ。
2本目の映像では、かなり発展した都会のオープンなフィールドでのプレイを紹介。ここには特定の任務のために訪れるが、街でNPCに話しかけることでサブクエストを請け負うこともできる。映像では、ある女性の依頼を受けて怪しいゴミ箱の調査に向かい、そこに開いたゲートから異世界へと転送。次々に現れるキメラとのバトルをおこなっている。バトルでは、敵からコアを引き抜くようなフィニッシュムーブが用意されており、これによりレギオンを出現させていられるゲージを回復可能だ。
この場面では、とある歌手の女性についての捜査がメインクエストとなっており、アイリスを活用し、監視カメラの映像と合成させてその行動を追ったり、街の人々に女性について聞き込みする様子が見られる。会話は選択肢から選んで進めることもあり、その選択によって相手の反応も変化するようだ。この捜査では、目的の歌手のファンに話しかけるも、反発を買って殴りかかってきたため逮捕することに。ここでもレギオンの鎖を絡めることで拘束できる。
その後、探していた女性を発見し、異世界に逃げ込んだため後を追うことに。そして、キメラとのバトルへと進んでいる。前述したようにレギオンは5種類おり、得意とする戦闘スタイルが各々存在する。また、それぞれにスキルツリーが用意されているため、プレイスタイルに合わせてどのレギオンから優先して育てていくのかといったゲームプレイを楽しめるとのこと。田浦氏からは、そのほかにも本作の特徴が紹介されている。
また田浦氏は、6月13日に公開された別の映像にも出演し、『ASTRAL CHAIN』のポイントを短く解説。その中で、本作は「『ベヨネッタ』と『ニーア オートマタ』のちょうど真ん中ぐらいのプレイ感覚になっている」と述べている。ちなみに、田浦氏は『ニーア オートマタ』にてゲームデザイナーを務めた経験を持ち、また本作は『ベヨネッタ』シリーズを手掛けた神谷英樹が監修を担当している。そのほか、本作の特徴であるプレイヤーと生体兵器レギオンとのデュアルアクションや、ゲーム内にはネコがたくさん登場することも紹介された。
『ASTRAL CHAIN』は、8月30日に発売予定。本作の設定資料などを収録するアートブックや、サウンドトラックを同梱する「COLLECTOR’S EDITION」も発売される。