火星開拓ストラテジー『Per Aspera』発表。NASAの地理データと科学理論に基づき、火星をテラフォーミング

 

Raw Furyは、E3 2019にて開催された「PC Gaming Show」にて新作ストラテジーゲーム『Per Aspera』を発表した。開発はTlön Industriesで、2020年にリリース予定。Tlön Industriesはアルゼンチンのブエノスアイレスに拠点を構えるスタジオ。ディレクターであるDamian Hernaez氏は『Master of Orion』や『Command & Conquer 4』に携わるなど、ストラテジーゲームのプログラマーとして実績のある人物。

『Per Aspera』は火星のテラフォーミングをテーマにしたシミュレーション・ストラテジーゲームだ。プレイヤーは人工意識「AMI」となって、火星でのコロニー建築を指示していく。AMI(とプレイヤー)の最終的な目標は、コロニーを発展させ自然を生み出し、テラフォーミングを完成させ火星を人間の第二の故郷へと変えることである。

『Per Aspera』のタイトルはラテン語で「困難を乗り越えて」という意味である。そのタイトルが示すとおり、AMIのミッションは決して簡単なものではない。地球のヒューストンから支援を受けつつ、火星の過酷な環境が提示してくる課題や試練を乗り越えていかねばならない。人工意識であるAMIに実際の作業はできないので、クルーとの関係も大事となる。

そのハードSF的な世界観とは裏腹に、『Per Aspera』は非常にリアリティに凝ったゲームのようだ。ゲーム内に使われる火星の地形はNASAの地理データに基づいたものであり、テラフォーミングの過程で活用されるテクノロジーも現実の工学や科学理論をベースとしている。ゲーム中に登場する技術者や技術機関も、実在するものだ。ゲームモードとしては、人類にとって初めての火星ミッションで起こった紆余曲折を解き明かすストーリーモードや自由に基地を発展させ理論をテストするサンドボックスモードが用意されるとのこと。

『Per Aspera』は2020年にPC向けで発売予定。Steamのストアページが既に用意されているので、気になっている方はウィッシュリストに入れておき続報を待とう。