鹿の親子が荒廃した世界を行く『Way to the Woods』2020年にPC/コンソール向けに発売へ。ひとりの青年が高校時代から作る

オーストラリアのインディースタジオOne Pixel Dogは6月10日、『Way to the Woods』を2020年に発売すると発表した。『Way to the Woods』は、ひとりの青年が開発する鹿の親子を描くアドベンチャーゲームだ。

オーストラリアのインディースタジオOne Pixel Dogは6月10日、『Way to the Woods』を2020年に発売すると発表した。本作はPCおよびコンソール向けとして開発が進められおり、同日開催されたマイクロソフトのプレスカンファレンス「Xbox E3 2019 Briefing」の中で最新トレイラーが公開。具体的なコンソールプラットフォームとして、少なくともXbox One版が計画されていることが明らかになった形だ。

『Way to the Woods』は、荒廃した世界を舞台に、鹿の親子が家となる場所を求めて旅をする3Dアドベンチャーゲームだ。その世界には、市街地やショッピングモール、電車などが登場し、人間世界であることがうかがえるが、人の気配はまったくなく、代わりに巨大なネコが支配しているエリアがあったり、どう猛な狼が生息していたり、あるいは水のない場所で魚が宙を泳いでいたりと、不思議な世界観が特徴だ。

本作では光がキーポイントに挙げられ、すべての光が鹿の親子を家へと導くのだという。また、親鹿の角が光っている場面も見られる。今回公開されたトレイラーには、これまでに披露されていた場面も含まれているが、新たなシーンも確認できる。たとえば、親鹿が角を強く光らせて駅の改札を解放したり、閉じているドアを開けたり。また、看板や電車内の電灯から角に光を取り込むような場面も見られる。本作では、そうして貯めた光を使って先へ進む扉をアンロックしていくゲームプレイになるのかもしれない。

また、なにか飲み物を拾って子鹿に渡すシーンもある。自動販売機に頭突きをするとドリンクが出てくることは以前公開されたトレイラーでも確認できたが、プレイヤーには子鹿の世話も求められるようだ。また、サバイバル要素のひとつの可能性もあるだろう。今回のトレイラーでは、「西駅」という駅の看板も散見される。改札や建築物のデザインを見るに、日本文化を感じさせるテイストも交えられている。

本作の開発元One Pixel DogはAnthony Tan氏の個人スタジオで、音楽以外はたったひとりで手がけているのだという。『Way to the Woods』は、スタジオ・ジブリのアニメ「千と千尋の神隠し」や「もののけ姫」、また『The Last of Us』などから影響を受け、Tan氏が16歳の高校生だった頃に開発を開始。それから3年以上が経っており長期プロジェクトとなったが、来年ついに発売を迎える。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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