オープンワールド工場建設ゲーム『Satisfactory』、発売から3か月で売上50万本突破。Epic Games ストア専売でも成功できることを示す

オープンワールド工場建設ゲーム『Satisfactory』の売上本数が、発売から約3か月で50万本を突破した。『Satisfactory』はEpic Gamesストア専売の工場建設ゲームとして発売前から注目を浴びてきた作品だ。

Coffee Stain Studiosは6月7日、同社によるオープンワールド工場建設ゲーム『Satisfactory』の売上が50万本を突破したことを報告した。Coffee Stain StudiosコミュニティマネージャーJace Varlet氏は、同社が今までリリースしてきたゲームの中で『Satisfactory』はもっとも好調なローンチであると述べた。Coffee Stain Studiosは、『Sanctum』シリーズや『Deep Rock Galactic』、そして『Goat Simulator』などのタイトルで知られている。単純な販売本数だけで見るならば『Goat Simulator』は発売から4か月で100万本を記録しているはずだが、販売価格の関係で『Satisfactory』の方が遥かに利益をもたらしているということだろう。

『Satisfactory』の好調な売れ行きが特に注目されている理由として、同タイトルがEpic Games ストア専売であることが挙げられる。ストア自体の機能が不十分にも関わらず専売タイトルを増やしていく手法から、Steamに慣れ親しんだユーザーなどからはなにかと評判が悪いEpic Games ストア。専売タイトルの売上本数の情報はほとんど公表されていなかった。完全なEpic Games ストア独占販売タイトルである『Satisfactory』の具体的な販売本数は、ユーザーだけではなく他のデベロッパー/パプリッシャーも注目している情報だろう。『Satisfactory』という先駆者とそのデータの存在は、ユーザーの反応を恐れつつもEpic Games ストア専売を検討しているインディーデベロッパーなどにとっては後押しとなるかもしれない。

『Satisfactory』はオープンワールドの工場建設ゲームであり、マップに散らばっている資源を活用しつつ完全に自動化された工場を作り上げる過程を楽しむゲームだ。3D版『Factorio』と言われることも多い。こういった「工場ゲーム」はニッチなジャンルながらもコアなファンを獲得しており、『ASTRONEER』『Infinifactory』『Empyrion』『Big Pharma』などのタイトルが出ている。『Factorio』で一気にファンを増やしたこのジャンルが、『Satisfactory』の成功によってさらに盛り上がる可能性はありそうだ。

現在アーリーアクセス中である『Satisfactory』は、およそ1年の期間をかけて正式リリースに至る予定だ。公式サイトではロードマップも公開されており、6月の終わりには核燃料とアルミニウムなどを追加する大型アップデートも入る。6月13日まではEpicメガセールが開催されており1000円引きの2380円で購入できるので、興味がある方はこの期間に手に取ってみてはいかがだろうか。

Mizuki Kashiwagi
Mizuki Kashiwagi

PCとPS4をメインで遊んでいます。自分で遊んでも、観戦していても面白いような対戦ゲームが好きで、最近は格闘ゲームとMOBAをよく遊んでいます。

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