『オクトパス トラベラー』Steam向けに配信開始。懐かしくて新しい、8人の冒険譚

スクウェア・エニックスは6月8日、『OCTOPATH TRAVELER(オクトパス トラベラー)』をSteam向けに配信開始した。本作はNintendo Switch向けに発売され、150万以上の出荷を達成したスクウェア・エニックスとアクワイアが手がけたヒット作の移植タイトルである。

スクウェア・エニックスは6月8日、『OCTOPATH TRAVELER(オクトパス トラベラー)』をSteam向けに配信開始した。価格は7344円。日本語字幕・音声に対応している。本作はNintendo Switch向けに発売され、150万以上の出荷を達成したスクウェア・エニックスとアクワイアが手がけたヒット作の移植タイトルである。Steam向けのリリースということで、Steamトレーディングカードや実績に対応している。

舞台となるのは、広大な大地がひろがるオルステラ大陸。文化と自然、危険と平和が両存する世界だ。プレイヤーは8人の旅人の中からひとりを選び、個人的な夢を達成するため、人を探すため、あるいは過去のしがらみを断つためなど、それぞれの目的をもって世界を旅する。旅人たちは冒険の途中で合流することができ、8人分の物語を1周で楽しめる。8人の主人公はフィールドコマンドという独自能力を持っており、街ゆく人から情報を聞き出したり、アイテムを盗んだり、あるいは買い取ったり。誘惑したり、または導いたり。決闘することも可能。多岐にわたるアプローチで、NPCと交わりながら物語を進めていく。

『OCTOPATH TRAVELER』の最大の特徴は、ドット絵と3DCGの画面効果を融合させたHD-2D。ピクセルアートがベースながら、立体感のある世界を旅する。戦闘については、コマンドバトルを採用。ターン制のコマンド戦闘をベースにしつつ、大ダメージを与えるチャンスが訪れるブレイクや、溜めてからの放出となるコマンドブーストなどを導入し戦闘に深みがもたらされている。バトルにおいても、 HD-2D導入がもたらした迫力あるエフェクトや演出が、戦いを盛り上げる。

そのほか、それぞれの旅人のジョブを付け替えて役割をもたせたり、ジョブのアビリティを習得させたりと、クラシックなRPGの人気システムが導入されている。どこか懐かしいシステムと設定に、現代の技術を融合させたスクウェア・エニックスらしい作品に仕上げられている。大きな革新はないものの、オールドタイプのファンのハートをくすぐる手堅いつくりにより盤石の評価を獲得した本作。Steam版が配信されたということで、本作が気になっていた方は、これを機にプレイしてみてはいかがだろうか。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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