アーケード版『ボーダーブレイク』2019年9月9日サービス終了。10年の歴史に幕

セガは本日6月6日、アーケード版『ボーダーブレイク』が2019年9月9日にサービス終了となることを、公式ホームページ及びツイッターアカウントより告知した。2009年9月9日の稼働日からちょうど10年目の節目にあたる日をもってのサービス終了となる。

セガは本日6月6日、アーケード版『ボーダーブレイク』が2019年9月9日にサービス終了となることを、公式ホームページ及びツイッター上の「【公式】ボーダーブレイク」アカウントより告知した。2009年9月9日の稼働日からちょうど10年目の節目にあたる日をもってのサービス終了となる。

『ボーダーブレイク』は、2009年9月9日よりアーケードで稼動を開始した対戦ロボットバトルゲーム。10対10のハイスピードロボットチームバトルを楽しめるタイトルだ。プレイヤーは三人称視点でロボットを操作し、10人と10人の2チームに分かれて敵チームと対戦する。プレイヤーの主な目的は、敵を撃破しつつ敵陣奥深くにあるコアへの攻撃をすることだ。従来の対戦型チームシューターと比べると、敵を撃破することよりもコアへの攻撃を成功させることが勝利への鍵となるので、戦場対戦ゲームというよりはラグビーやアメフトなどのゴールを狙う対戦スポーツをしているイメージにやや近い。

プレイヤーが選択できる兵装は4種類ありそれぞれ対戦における役割が異なる。高機動を生かして敵へのコア攻撃を行う「強襲」。高火力を生かして敵を殲滅し味方のラインを押し上げる「重火力」。後方の索敵と味方機の回復が可能な「支援」。前方の索敵と長距離射撃やステルス性を生かした敵陣の撹乱ができる「遊撃」。それぞれ特徴の違う兵装をまとったブラスト・ランナー(ロボット)を駆り、10人のチームワークを生かして勝利を目指すのだ。

『ボーダーブレイク』は異なった役割を分担するチームワークが重要となる戦略性の高さと、豊富なカスタマイズ要素(ロボットのパーツや武器を好きなように入れ替えることが可能)、ボタンのついたレバーとマウスによる操作というアーケード筐体ではあまり見られない変わった操作方法などにより、高い人気を博してきたタイトルだ。またアーケードでの人気を受け、2018年8月2日にPS4向けに移植されている。基本プレイ無料化 、ストーリーモードの登場や武器やパーツの入手方法が所謂ガチャ方式に変更されるなど、追加された新要素に賛否両論があるものの、こちらも人気のタイトルとなっている。

サービス終了の告知に伴い、「BORDER BREAK」シリーズプロデューサーである青木盛治氏(ファンからは「牛マン」の愛称で親しまれている)からユーザーにむけてメッセージが送られている。「アーケード版『ボーダーブレイク』の今後について」と題されたメッセージの中で、サービス終了の主な理由について、10年間という長い年月によるハード面の劣化が原因であると説明している。筐体自体の経年劣化に加え、各交換部材の製造・供給コストや、ICカードの製造中止など諸般の事情によってサービスを継続することが困難と判断されたようだ。また青木氏はメッセージの中で、10年間という歳月に思いを馳せつつ、応援してくれたファンへの感謝、稼動前のロケテストの様子、セガ初の賞金制大会を開催したことなどを思い出深く語っている。

独自のゲーム性と優れたメカデザイン、取るべき戦略の異なるさまざまなマップ、魅力的なキャラクターや世界観。多くのファンを魅了したアーケード版『ボーダーブレイク』のサービスは終了する。一抹の寂しさを覚えるが、青木氏はメッセージの中で、9月9日のサービス終了に向けてゲーム内企画やイベントの開催を企画中であると語っている。サービス終了のその日まで、アーケード版を 見守ろう。

Yoshinori Sato
Yoshinori Sato

生産、管理、最適化。そういった要素が楽しめる都市育成ゲームや経営ゲームを好んで貪るゲームプレイヤー。サバイバル要素も気になります。

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