『Slay the Spire』Nintendo Switch版国内配信開始。ボタンでもタッチでも快適に楽しめる、デッキづくりダンジョン潜り体験

 

Humble Bundleは6月6日、『Slay the Spire』のNintendo Switch版を国内向けに配信開始した。価格は税込2570円。Mega Crit Gamesが開発を手がける。架け橋ゲームズが、日本版リリースの窓口を担当している。本作は、PC向けに販売されているデッキビルドRPG。早期アクセス販売当時は無名であったが、その面白さが高く評価され150万本以上を売り上げるヒットタイトルへと成長した。そして今回国内Nintendo Switch版発売に至っている。なお、国内PlayStation 4版は近日中に発売されるとのこと。

『Slay the Spire』では、プレイヤーは「アイアンクラッド」「サイレント」「ディフェクト」の3種類のクラスから好きなものを選び、自動生成されるマス型ダンジョンへと潜り込む。マスにはそれぞれイベントが用意されているが、ゲームの中心となるのは戦闘だ。初期カードを用いて敵と戦闘。カードをドローし戦うターン制バトルが展開される。

勝利すれば新たなカード(3枚のカードから1つ)を選んだり、戦闘にさまざまな効果を呼び込むレリックを手にしたり、一時的にプレイヤーを助けるポーションをゲットしたり。さまざまなアイテムを手にし、先に進めよう。ステージごとにボスが存在するので、手持ちのデッキでボスとガチンコ勝負。無事に勝ち抜けたなら、次のステージへと向かうのだ。ステージを進めるたびに、敵は凶悪になっていく。倒されてしまうと最初からやり直し。何度も敵に倒されながらもデッキを強化し、最深部を目指そう。

早速Nintendo Switch版を購入しプレイしてみたが、動作・操作性ともに快適な印象だ。タッチとボタン両方の操作に対応しており、どちらかの操作だけでも原則ゲームを進めていくことは可能。筆者はPCのマウスに近い操作性ということでタッチ操作に期待していたが、ボタン操作もかなり快適に感じた。横軸でカードを選び、縦軸でステータス確認など、直感的に操作したい項目へとたどり着くことができる。PC版と比べると、時折カクつきが出たり暗転が長かったりするが、アクションゲームではなく深刻ではないので、さほど問題にはならないだろう。なおいくつかの条件下でゲームプレイ中エラーが発生すると報告されており、架け橋ゲームズが販売元に開発/報告中。それらの修正を待つのもいいだろう。

追加要素はなくあくまで移植であるが、キーコンフィグが用意されていたりと、しっかりボタンで遊ぶことを考慮された配慮を感じられる。ゲームの評価は折り紙つきなだけに、Nintendo Switchでさくっとプレイでき熱中できるゲームを探している方は、『Slay the Spire』を手にとってみてほしい。