株式会社グランゼーラは6月4日、横スクロール・シューティングゲーム『R-TYPE FINAL2』の開発資金を募るクラウドファンディングキャンペーンをKickstarterにて開始した。初期目標金額は4500万円で、日本時間6月12日午前0時まで実施する。また本作の公式サイトでは、PayPalを利用した出資も別途受け付けている。
『R-TYPE FINAL2』は、アイレムが制作し2003年にPS2向けに発売された『R-TYPE FINAL』の続編であり、『R-TYPE』シリーズの最新作。グランゼーラは、アイレムから独立したスタッフらが設立したデベロッパーで、本作はアイレムからライセンスを受け制作する。制作にあたっては、シリーズを通じて磨き上げられてきた敵との駆け引きや、個性的なレベルデザイン、そして爽快感を、16:9のワイド画面にて最新の技術をもって進化させるという。
ビジュアル面においては敵の破壊表現にこだわり、破壊の爽快感を徹底的に追求するとしており、公開された映像やスクリーンショットでもそうした要素が垣間見える。また、腐敗した生物に支配されたステージの画像もある。ここでは敵の死骸から新たな敵が生成され、プレイを重ねるほどに強力な敵が生み出されていくとのことで、本作ではプレイヤー機体だけでなく、ステージも進化するという。本作には10ステージ以上を用意する予定で、ゲームの発売後にも新たなステージを追加していく計画があるとのことだ。
ゲームプレイにおいては、波動砲やフォースを駆使するシリーズならではの要素はもちろん健在。また敵の弾だけでなく、地形との駆け引きや、巨大な敵の体当たりもプレイヤー機体によっては脅威になるとのこと。また、幅広い難易度設定を用意し、プレイヤーのレベルに適応させる。一方、高難易度ほど高得点を狙え、世界中のプレイヤーとスコアを競う要素も用意されるため、やり込みも楽しめるだろう。グランゼーラは、横スクロール・シューティングゲームらしい駆け引きや、ゲーム展開になるように丁寧に作りたいとしている。
プレイヤー機体には、これまでのシリーズ作に登場した機体が数十機登場予定で、現時点では「R-9A アロー・ヘッド」「R-9D シューティング・スター」「R-9W ワイズマン」「R-13A ケルベロス」の4機が公開されている。こうした個性的な機体は、さらにプレイヤーによるカスタマイズが可能。カラーリングや武器の種類、デカールなどを変更できるようになる。なお、開発元グランゼーラのチーフクリエイター九条一馬氏によると、機体開発のルールは前作『R-TYPE FINAL』とは異なるものになる見込みとのことである。
今回のKickstarterキャンペーンでは、3300円以上を出資すれば『R-TYPE FINAL2』のゲームを発売時に入手できる(キャンペーンが成功した場合)。対応プラットフォームはPS4/Nintendo Switch/Xbox One/Steamで、発売時期は2020年12月に設定されている。出資プランによってはサウンドトラック付きや、パッケージ版(PS4/Nintendo Switch版のみ)、スペシャルグッズ付きなどを選ぶことが可能だ。高額なプランでは、出資者限定の特別仕様のR機体とフォースのDLCなども用意されている。
そして、出資金額の合計が一定額に達するたびに追加要素を実現するストレッチゴールも複数設定。クロスプラットフォームのスコアランキング機能や、歴代の『R-TYPE』シリーズ作品に登場したステージを、最新技術で再現し本作に追加する計画などが披露されている。
Kickstarterで出資(プレッジ)するには、アカウントを作成した上で支払い情報を登録。そしてキャンペーンページにて希望のプランを選択する。希望するゲームのプラットフォームについては、おそらくキャンペーン終了後に送られてくるアンケートにて選択することになるだろう。なお、初期目標金額に達しなかった場合は請求は発生しない。『R-TYPE FINAL2』公式サイトにて受け付けているPayPalを通じた出資についても、商品の提供が困難となった場合には返金するとしている。日本語でのプロジェクト説明も用意されているため、本作の開発を支援したい方は、そちらによく目を通したうえで出資を検討してみてはいかがだろうか。
【UPDATE 2019/6/5 18:50】
グランゼーラは6月5日、『R-TYPE FINAL2』のKickstarterキャンペーンにて、初期目標金額である4500万円を超える出資が集まったことを報告した。キャンペーンは6月12日まで引き続き実施し、得た資金をもとに開発が進められる。