デッキ構築ダンジョンRPG『Slay the Spire』Nintendo Switch版ついに今週国内上陸。全世界を熱狂に巻き込んだヒット作

架け橋ゲームズは6月3日、『Slay the Spire』のNintendo Switch版が6月6日に国内発売されると発表した。『Slay the Spire』は、PCにリリースされ大ヒットしたデッキ構築RPGだ。

架け橋ゲームズは6月3日、『Slay the Spire』のNintendo Switch版が6月6日に国内発売されると発表した。PS4版は近日発売になるという。昨年8月に移植が発表されていたが、ついにNintendo Switch向け日本語版が遊べるようになる。なお言うまでもなく、Nintendo Switch版はModには対応していない。

『Slay the Spire』はMega Crit Gamesが開発する、デッキを構築しダンジョンを攻略していくRPGだ。プレイヤーは、「アイアンクラッド」「サイレント」「ディフェクト」といったクラスを選び、自動生成されるマス型ダンジョンへと潜り込む。マスを進めて敵を倒しイベントをこなすことで、新たなカードのほか、プレイヤーをサポートするレリックを入手。イベントマスにたどり着けばランダムイベントが発生。商人マスに止まれば商人アイテムを購入し、休息マスにたどり着けばHP回復やカードを強化することができる。カードを集めながら強化を進め、自分だけのオリジナルデッキを作り出すのだ。

本作の鍵を握るのは、プレイに多くの時間を費やす戦闘である。デッキからカードをドローし、ターンごとに得られるエナジーを費やして、カードを使い敵に攻撃を与える。戦闘に勝利するとカードを得られるのだが、得られるカードはランダムな3枚からひとつを選ぶということで、プレイするたびに構築できるデッキが異なってくる。自分の好きなカードに出会えるのかという点では、運も絡んでくる。毒デッキをつくるのか、手数で押すデッキをつくるのか。ゴリ押し筋肉デッキにするのか、バランスデッキにするのか。状況にあった選択し、その時のベストなデッキを構築しよう。本作はクラスによって出現するカードが全く異なる。基盤となるシステムは同じであるが、3クラスで楽しめるゲーム体験がまったく違ってくるのも、ひとつの魅力だ。

本作ではパーマデスが採用されており、自キャラのHPがゼロになれば死亡。新たにクラスを選ぶところからダンジョンを潜り直す必要がある。前述したように運におけるウェイトは高く、リプレイ性の高くが特徴。難易度は低くないが、死んだ時の攻略状況に応じて、次のプレイでは特典が用意されるなど、いくらか救済措置がある。デッキの分厚さのほか、レリックでエナジーを増やしたり、ポーションで凌ぐことも重要。さまざまな知恵を絞ってダンジョンを進むのだ。

『Slay the Spire』はPC向けに発売されており、理解しやすいシステムと快適なインターフェイス、そして奥深い戦略性が高い評価を受けた。戦闘がとにかく楽しく、カードゲームを遊んだことがあるユーザーならすぐに構造を理解し、プレイすることができるだろう。先日のBitSummitに出展されているNintendo Switch版をプレイしたが、動作も安定しており操作も馴染んでいた。携帯機との相性の良さが見えるタイトルだっただけに、寝床や出先でもデッキ構築RPGを楽しむことができそうだ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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