BioWareは5月31日、アクションRPG『Anthem』の開発者ライブストリームを実施。同作の目玉コンテンツのひとつとしてローンチ当初から告知されてきた「天変地異」イベントの概要を紹介した。開始時期は未定であり、まずは来週開始予定のPCテストサーバー上での公開テストにてプレイヤーのフィードバックを募ったのち、正式実装するとのことだ。
※ゲームプレイは映像の16分地点からスタート(Twitch動画リンク)
制限時間内にハイスコアを狙う
天変地異(The Cataclysm)は8週間にわたる期間限定イベント。高品質のシネマティックシーンを含む3つのストーリーミッションが追加される。最初の2週間は天変地異発生までの経緯を追うプロローグであり、イベント報酬として新しいスキンアイテムを得られるという。物語としては、「Vara」という人物が率いる新勢力(ドミニオンの残党)が何かしらの理由で追い込まれ、最後の手段として天変地異を発生させたという流れ。具体的に何が天変地異を発生させたのか、そしてどうすれば元に戻せるのか、フリーランサーたちが調査にあたる。
2週間の準備期間が終わると、いよいよイベントの本番が始まり、新しいオープンワールドエリア「The Cataclysm」が登場。嵐により破壊された新エリアであり、荒々しい海を見晴らすことができる。ここでのミッションは4人パーティーでのプレイを想定しているものの、どのレベルのプレイヤーでも遊べるとのこと。開発者ストリームの内容を見るかぎり、イベント内容はフリープレイに近い。Varaを倒すという明確な最終目的こそあれど、「スコア制度」と「時間制限」が設けられており、リプレイ性を重視したイベントとなる。クリアすること自体は簡単だが、ハイスコアを得るのは難しいという。
新エリアの各所では、ワールドイベントが発生しており、それらを完了させることでスコアが加算されていく(残り時間も加算)。アクティビティをできる限りすばやくこなし、効率よく次のアクティビティの発生場所へと移動することが求められるのだろう。そして最終目的であるVaraを倒すと、スコアが2倍になる。残り時間に気を付けながら、Varaと戦う前にできるだけスコアを上げるのだ。
イベント中にアクティビティの数、戦闘条件が変化
天変地異イベントに挑んでいる最中は、時間経過により世界が徐々に不安定化し、いずれフリーランサーたちはダメージを受け始める。ただしアリーナと呼ばれるアクティビティ発生地の中央にあるオーブを破壊すると、セーフゾーンが周囲を覆い、環境ダメージを相殺できる。アリーナの発生箇所は、イベント開始後、週を重ねるにつれて増えていく。イベント期間中、最適ルートが常に変わっていくわけだ。そのほか新エリアには無数の隠し要素やパズル、スコアを加算するための別手段が含まれるという。
また天変地異イベント期間中には「Inversion」と呼ばれるステータス調整(戦闘条件)が適用される。ギアクールダウンを半減したり、特定武器の攻撃力を強化したりといった特殊な戦闘条件化で戦うのだ。Inversionの内容はイベント期間中に変わっていく。ハイスコアを狙うための戦略も、それにあわせて変えていく必要があるのだろう。
イベント報酬「War Chest」には新しい武器種が含まれているほか、マスターワークギアの異種、マスターワーク/レジェンダリーのサポートギア、そして新しい近接装備スロット用ギアが追加される。こうした新しい装備品は、既存の装備品よりもパワーレベルが5つ高いものになる予定だという。新しい近接装備スロット用のギアは、近接攻撃力や追加効果を変化させるものだ。
「War Chest」は、イベントとあわせて追加される新しいゲーム内通貨を使い、フォート・タルシスに現れる新ベンダーより購入できる。通貨はデイリー/ウィークリーチャレンジをこなしたり、天変地異イベントを遊ぶことで得られる。報酬内容はイベント期間中に変わるとのことだ。
「サポート運」刻印の廃止
また今後のアップデートにて「サポート運」刻印を無くし、フリーランサーの同ステータスのデフォルト値を最大値まで引き上げることが発表された。サポート運は、戦利品ドロップ時に高レアリティ品が現れる確率を上げるステータスとして知られている。既存の装備品についている「サポート運」刻印は、アーマーボーナスに差し替えるとのこと。
『Anthem』天変地異イベントのフィードバックを募るためのPCテストサーバーは、次週公開される予定(詳細情報はBioWareのTwitterアカウントより次週発信される)。テスト用クライアントをダウンロードできるのは、同作のPC版所有者およびOrigin Access Premier加入者。テスト期間は2~3週間ほどが想定されている。