『198X』6月20日発売決定。懐かしのアーケードゲームを通じて青春ドラマを描く

『198X』パート1の発売日が6月20日に決定。『198X』は『ベア・ナックル』『アウトラン』などを彷彿とさせる5つのアーケードを通じてティーネイジャーの成長物語が描かれる。

スウェーデンのゲームスタジオHi-Bit Studiosは5月28日、『198X』パート1の発売日を発表。Windowsおよび海外PlayStation 4を対象に、6月20日に発売される。将来的にはXbox One/Nintendo Switch向けのリリースも計画されている。

本作はアーケードゲームを通じて、大人になりきれないティーネイジャーの青春を描く成長譚。『ベア・ナックル』のように不良たちを拳で蹴散らすベルトスクロールアクション、往年のSF横スクロールシューティング、『アウトラン』を彷彿とさせる制限時間付きアーケードレース、忍者を動かす横スクロールアクション、そしてダンジョンを探索するターンベースRPG。ジャンルの異なる5つのミニゲームと、その合間に挿入されるカットシーンにより、主人公Kidの葛藤と青春が描かれる。

1980年代、Suburbiaと呼ばれる寂れた郊外に住むKidは、家族関係の悩み事もあり憂鬱な日々を過ごしていた。そんな中、夜道を歩いているうちに一軒のアーケードを見つける。毎日異なる筒体に硬貨を入れ、異なる世界を体験。別世界に浸っている間のKidは、その声に希望を覗かせている。そして次第に、ゲームの世界が現実の世界とシンクロし始める。『198X』はクラシック・アーケードゲームへのラブレターであると同時に、「ゲームinゲーム」形式を通じてひとつの物語を描くナラティブゲームとも捉えられる。

アーケードゲームをナラティブの一部として用いるコンセプト、コンポーザーとして古代祐三氏を起用したサウンドトラック、そして描き込まれたピクセルアートが光る『198X』。開発元のHi-Bit Studiosはストックホルムに拠点を置きつつ、フランスのボルドーから日本の名古屋まで、世界各地のクリエイターにより制作されている。なお今回アナウンスされたのは『198X』の「最初のパート」の発売日。その後のパートの予定については未発表である。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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