精細なドット絵で苛烈な冒険描く『クロノ・ソード』PC/コンソール向けに発売へ。『ダークソウル』から強く影響受けるアクション

 

韓国のゲームスタジオ21c Ducksは『Chrono Sword(クロノ・ソード)』をPC/PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch向けに発売すると発表した。ゲームジャンルは、“ソウルライクアクションアドベンチャー”。発売時期は2021年上半期。本作は来月1日と2日に実施されるBitSummit 7 Spiritsにて本作は出展される予定。PlayStation 4版の試遊出展も告知されている。スクリーショットでは日本語も確認でき、日本語対応も期待できそうだ。

『Chrono Sword』は、ジャンル名からもわかるように『ダークソウル』シリーズから強く影響を受けるアクションアドベンチャーゲームだ。本作の特徴は、昨今増えつつある“ソウルライクアクション”としては珍しく、ドット絵とクォータービューでゲームが描かれる点。緻密なピクセルアートと滑らかなアニメーションにより、ダークで苛烈な冒険が展開されるようだ。

『Chrono Sword』では、プレイヤーは自身の記憶を失った女戦士となり、記憶を見つけるために堕落した世界の現在と過去を旅する。北欧神話に基づいた世界が構築されているようだ。これまでに公開されたトレイラーでは、雨の降る街や古さを感じさせる建物の中を探索し、兵士や死霊らしき人物と剣を交えるシーンがちらり。戦闘システムは、攻撃、回避、防御が基本になるという。戦闘においては、「リアクト戦闘システム」を採用。アタックボタンの効果は、シーンによって変化する。敵が攻撃する際に押せばパリィに変化したり、もしくは敵を切り裂いたりするそうだ。そのほか、コマンドを覚えずともスキルを繰り出せるといった特徴もあるという。

HPゲージはメモリで分けられており、映像でのHPは6メモリとなっている。攻撃を受け、このメモリがなくなると倒れてしまうのだろうか。敵を斬撃した際には真っ赤な血が吹き出ているように、バイオレンスな表現も用意されている。マップについては、広大なだけでなく高さもあり、上の階にのぼったり下の階におりるシーンも。2Dながら立体的なことも、ひとつの特色となるだろう。また血やジャーナルといった収集要素が存在するようだ。そのほか、狭いダンジョンでの激しい戦闘シーンや、スキルツリーにてスキルを取得するシーン、NPCと会話する場面などもトレイラーでは映し出されている。

開発を手がける21c.Ducksは、これまでさまざまなピクセルアートゲームを送り出してきた。直近の作品である『Super Pixel Racers』は、日本語に対応しSteam/PS4/Xbox One向けに販売中。こちらもドット絵の描き込みが光るタイトルだ。『Chrono Sword』は2021年上半期とまだ発売は先であるが、“自分たちが遊びたいゲームをつくる”ことをモットーに掲げる熟練のドット絵職人たちのダークなアクションゲームには、大きな期待が持てそうだ。