極寒地&人狼系サバイバル『Project Winter』Steam正式リリース。生存者8人の中に裏切り者が潜む


カナダのゲームスタジオOther Ocean Interactiveは5月24日、『Project Winter』を正式リリースした(Steam/Humble Bundle/Green Man Gaming)。日本語に対応し、Steamでは2050円で販売されている。同作は今年2月に早期アクセス販売を開始した、オンラインマルチプレイ対応タイトル。雪山に遭難した生存者8人の中にグループ全滅を企む裏切り者が潜んでいるという、極寒地サバイバルと人狼系の心理戦をミックスさせた作品である。早期アクセス開始以降、プレイヤー人口が少ないことがネックとなっているが、一緒に遊ぶフレンドがいれば、本作本来の協力と騙し合いを楽しめるだろう。

極寒地に取り残された5~8人のプレイヤーが脱出経路を確保するために協力。食料や物資の確保、天候の変化への対処、野生動物との接触などサバイバル生活を送りながらも、レスキュー隊を呼ぶために電波塔やヘリパッドの修理にあたる。30分後に訪れる雪吹雪に飲み込まれる前に1人でも多くの仲間と一緒に脱出するのだ。複数人が同時にボタン操作しないと扉が開かない建物があったりと、何かと協力プレイが重要。マッチ開始時にはランダムで数人が裏切り者に指定され、生存者の脱出を阻止してくる。裏切り者に殺害されて数的有利を失わないうちに裏切り者を特定せよ。

生存者は脱出人数によってスコアが加算され、裏切り者は脱出させてしまった人数によってスコアが減算される(脱出者が少ないほどスコアアップ)。そのほか任意タスクをこなすことでもスコアを伸ばすことが可能だ。なお裏切り者同士は、誰が裏切り者なのか把握できる。生存者に溶け込みつつ、他の生存者に疑いをかけて、疑心暗鬼になっているうちにグループを排除していくのだ。

裏切り者は生存者を排除するため、武器を使った実力行使、トラップの設置、さらには食料に毒を仕込むことも可能。なんと殺した生存者の服や髪の毛をはいで変装することも(画面に表示されるプレイヤー名も死者とスワップされる)。なお雪山には裏切り者にしか開けられない物資箱があるが、もちろん開けているところを見られると裏切り者だと一発でバレる。生存者・裏切り者ともに他プレイヤーの動向には常に注意しなくてはならない。

安全地帯となる山小屋では他プレイヤーを殺害できない。安心して動物や仲間の肉を調理したり、武器・アイテムをクラフトしたり、ストーブで暖を取ったりと、冒険に備えることができる。ただしプレイヤーの多数決投票により、特定プレイヤーを山小屋から追放することが可能。疑わしき者は追い出すことできる。逆に生存者が最後のひとりになった際、裏切り者に山小屋を制圧されることも。ボイスチャットやテキストチャットを使いつつ、騙し合いを制するのだ。

なお死亡した生存者は、ゴーストとして動き回り、神秘の力で生き残っている仲間の空腹、体温、体力を回復させたり、裏切り者の体温を奪ったりと仲間を助けることができる。死んでからも、仲間のためにマッチ終了まで力を貸すのだ。

正式リリース時に配信されたアップデートにより、いくつか新要素が追加されている。まずは、高確率で銃器が手に入る武器庫がマップのどこかに1か所だけ出現するようになった。続いて新武器としてクロスボウとトランキライザーが追加された。いずれも消音武器であり、クロスボウは毒矢を放つことも可能だ。トランキライザーは与ダメージ量こそ少ないが当てると相手の移動速度が遅くなる。また範囲ボイスチャットやラジオチャット、テキストチャットを使えず仲間に助けを呼べなくなる。相手を追い詰める際に最適な武器だろう。そして最後に、新マップが3種類追加された。

今後の計画としては、バグ修正を進めるとともに月次でのコンテンツアップデートを続けていくとのことだ。次のコンテンツアップデートは1か月後の6月20日を予定しており、クイックマッチ、戦績/プロファイルページ、ソーシャルレーティング機能の改良。修理系オブジェクティブをより面白くするための改善、ラグドールのアップグレード、トラップ解除アイテムの追加などが目指されている。