Nintendo Switch版『バイオハザード4』は「ジャイロ操作」非対応濃厚。先行プレイしたメディアが報告


カプコンが5月23日に発売するNintendo Switch版『バイオハザード4』が、ジャイロ操作に対応していないことが濃厚となった。発売に先んじて同作をプレイした動画系メディアGameXplainが報告している。

GameXplainによると、Nintendo Switch版『バイオハザード4』のコントローラーオプションを開いても、PS4/Xbox One版と同様に3種類の操作が選べるのみ。いかなるジャイロ操作にも対応していないという。さらに、通常の振動は用意されているものの、HD振動も用意されていないそうだ。同メディアは、Nintendo Switch版はPlayStation 4/Xbox One版とほとんど変わらず、新要素は携帯モードと価格が2倍になったことだけだと辛辣に報告している。

『バイオハザード4』は、2005年にニンテンドーゲームキューブ(1月)およびPlayStation 2(12月)に発売されたシリーズ第4作目。TPSとして変貌を遂げ、のちの『バイオハザード』にも多大な影響を及ぼした人気作である。プレイヤーはレオン・S・ケネディとして、さらわれた大統領令嬢アシュリー・グラハムを助けることを目指しながらも、カルト教団と対峙していく。固定カメラから脱却しゲームシステムを一新させながらも、『バイオハザード』としてのエッセンスを継承し、優れたシューターへとモデルチェンジ。非常に高い評価を獲得した。

発売から2年後の2007年には、従来の操作に加えて、Wiiリモコンおよびヌンチャクでの操作に対応しWiiでリリース。ポインティングで敵を狙うという直感的なコントロールが、『バイオハザード4』に新たな遊びをもたらし、移植作品ながら200万本の販売を達成した。Nintendo Switch版においても、ポインティングと同様に直感的なエイムが可能なジャイロ操作対応への期待が大きかったが、現時点では非対応であることが濃厚。

すでにNintendo Switchで発売されている『バイオハザード リベレーションズ コレクション』は、ジャイロ操作とHD振動対応。また同作は現行機に移植された際、売上の半分がNintendo Switch版と報告されるなど結果を残した(リンク先はPDF)。Nintendo Switch版『バイオハザード4』においては、発表時からジャイロ操作について言及されていなかったが、それは非対応を意味する沈黙だったのかもしれない。

カプコンは近年、良質なコンテンツをリリースし続け業績も波に乗るなど、もっとも元気なメーカーのひとつ。もしジャイロ操作の非対応が本当だとすれば、非対応であることのみならず、公表せず沈黙する姿勢は、そのブランドの輝きを曇らせかねない。非常に勿体無い事例である。