ハイテンションな地獄のガンアクション『Hell is Other Demons』Steamにて発売。アリーナを駆け、銃をぶっ放し悪魔たちを葬る
パブリッシャーのKongregateは5月20日、『Hell is Other Demons』をSteamにて発売した。価格は1010円。海外ではNintendo Switch向けにも発売されている。本作は、スウェーデンのインディースタジオCuddle Monster Gamesが開発した、地獄で悪魔が悪魔を殺す2Dアクション・シューティングゲームだ。
『Hell is Other Demons』のキャンペーンモードはステージクリア型となっており、次のステージをアンロックしてはマップを進んでいく。通常ステージは横スクロールしないアリーナとなっており、敵ウェーブをすべて撃破すればクリア。敵は、フワフワ飛びながら近づいてくるだけのザコから、何度も攻撃しないと倒せない硬いもの、あるいはプレイヤーに対して弾を撃ってきたり、ステージ内の障害物となるような攻撃を繰り出すものなどさまざま。時間経過で次のウェーブが発生するため、速やかに倒さないと、ステージは次第にカオス状態になる。
対するプレイヤーは、射程は短いが連射の効くシンプルな銃を初期装備している。そして、マップの中にはショップが存在し、ここで新たな銃を購入できる。ウェーブ状のレーザーだったり、二方向に撃てたり、あるいは大きな刃をブーメランのように射出したり、猛烈な弾幕を張ったりできたりと、銃の種類はさまざまだ。お金となるのは倒した敵が落とすジェムで、同じステージを何度も挑戦できるため、ジェム稼ぎには困らないだろう。
プレイヤーは二段ジャンプや、攻撃をすり抜けるダッシュが可能。また、ジャンプ中にボタンをホールドするとゆっくり下降する。ステージは基本的に一画面内に収まる広さで、敵はもちろん触れるとダメージを受けるトラップが配置されている場合もある。敵は頭を踏んで攻撃することもでき、ショットだけでなく、そうしたアクションを駆使した立ち回りも攻略には重要だ。巨大なボスとの一騎打ちとなるステージでも、スクロールするなか足場を駆けたり、攻撃パターンを見極め回避し、そして反撃するアクションスキルが求められる。
ステージで敵を倒すと、HP回復アイテムやUltimateアイテムを落とすことがある。Ultimateとはいわゆる必殺技のことで、獲得したアイテムの個数だけ使用可能。初期状態では強力なレーザーをぶっ放すことができ、こちらもショップで別のものを購入できる。ショップではほかに、HPの上限を引き上げたり、連射速度を上げたり、若干敵にオートエイムしてくれたりなどのアップグレード装備や、その装備枠の拡張を購入可能である。
もうひとつのゲームモードであるアーケードモードでは、自動生成ステージでのエンドレスバトルにてハイスコアへの挑戦を楽しめる。このモードにはショップはなく、倒した敵が時折新たな銃をドロップする形。キャンペーンモードの序盤では見られないような強力な銃がいきなり登場することもある。また、一定数の敵ウェーブを撃破するごとにステージのテーマが変わり、その間にはアップグレードをひとつ選択し装備可能。HP上限アップであったり、爆風ダメージを防いだり。あるいは『Downwell』とコラボした、ガンブーツのようにジャンプした際に下方に弾を撃てる「Ojiro Boots」なんてものも用意されている。
『Hell is Other Demons』は、ハイテンションなガンアクションを楽しめ、またリプレイ性の高い作品だと言える。コンパクトなステージでは、プレイヤーの立ち回りのスキルが試される。強力な銃であるほど敵に対しては有利だが、火力に比例してノックバックが大きくなり立ち回りに影響するあたり、上手くバランスが取られている。色数を抑えた独特のドット絵グラフィックや、重厚なシンセ音のノリの良いBGMも魅力である。