ARを利用し現実世界の中で『マインクラフト』体験を楽しめる『Minecraft Earth』iOS/Android向けに発表

 
Minecraft Earth

マイクロソフトは5月17日、参加のMojangが手がける『マインクラフト』の10周年を記念した新作タイトル『Minecraft Earth』をiOS/Android向けに発表した。基本プレイ無料で配信予定。本作はAR(拡張現実)を利用し、現実世界にて『マインクラフト』体験を楽しめるゲームだ。

『Minecraft Earth』は4つのAR体験を組み合わせたアプリとなっており、まずあげられるのは「収集」要素。現実世界の特定の場所に『マインクラフト』でお馴染みのモブや、新たに登場する“マル秘モブ”が現れ、それらを収集することができる。たとえば、豚が近所の公園をパレードする様子も見られるかもしれないとのこと。収集したモブは、時間の経過と共にユニークな亜種を育てることができ、自らのビルドに投入可能になるという。

同じく現実世界の特定の場所では、『マインクラフト』のブロックの世界が現れる。スマホのカメラを通して見ながら、その中を「探検」することができるとのことで、『マインクラフト』の世界に自分が飛び込むような体験となるのかもしれない。ここでは資源を集めたり、チャレンジに挑戦したりといった要素が用意されている。凶暴なモブが現れ、「生存」をかけて戦うサバイバル要素もあり。また、ほかのプレイヤーと世界を共有し、協力して挑むこともできるという。

そして、もちろん自らの作品を制作することも可能。(現実世界の)平面さえあれば、収集したモブやブロック、あるいはクラフトしたアイテムを利用し、どこでもビルドをおこなうことができる。公開された映像で見られるように、テーブルの上の小さな世界から巨大な建築物まで、さまざまなサイズで制作可能とのことで、ほかのプレイヤーとの「合作」にも対応する。リアルサイズの制作物の中に入って楽しむこともできそうだ。

ローンチから10周年を迎えた『マインクラフト』の販売本数は、1億7600万本を突破した。また、基本プレイ無料で提供されている中国での登録者数は2億人に達している。

『Minecraft Earth』は、マイクロソフトが提供するAzure Spatial Anchorsや、Azure PlayFabといったクラウドサービスを活用し、『マインクラフト』を現実世界の中で体験できる空間マッピングやマルチユーザー対応などを実現している。ARを利用するアプリはさまざまあるが、本作はかなりスケールの大きな作品を目指しているようだ。本作の続報は随時届けるとのこと。また、毎年開催されている『マインクラフト』のイベント「MINECON Live」は、今年は9月29日に予定されており、ここでも本作の追加情報が明かされるだろう。

今年の夏にはクローズドベータテストを実施予定で、現在参加希望者の受付をおこなっている。数百、数千人規模のテストになるそうで、すべての希望者が参加できるとは限らないようだが、登録すると『Minecraft Earth』およびBedrock版『マインクラフト』で利用できる特別なスキンがプレゼントされる。なお、ベータ版をプレイするにはiOS 10またはAndroid 7以上のデバイスが必須となっている。