EAのInstagramのコメント欄が「Skate 4」で埋め尽くされる。E3を前に、繰り返されるファンのアピールは最高潮
世界最大規模のゲームイベント「E3 2019」の開催まで1か月を切り、各メーカーからはそれに向けたイベントの予告などがおこなわれ、この時期ならではの空気感が漂っている。ゲーマーとしても、新作発表などへの期待感が高まっていることだろう。具体的なタイトルを挙げる声もあり、Electronic Artsに対しては、ここ数年繰り返されてきた光景がまた見られるようになってきた。そのタイトルは、スケボーゲーム『Skate』シリーズの新作だ。
EAは、E3の直前に独自イベント「EA PLAY」を開催する。上の画像は、そのチケットを販売開始したことを伝える同社のInstagramへの投稿なのだが、コメント欄を見てみると、『Skate 4』を求めるユーザーで埋め尽くされている。「Skate 4を出してくれ」ときちんと言葉にするする人もいるが、多くはただ「Skate 4」と書き込み、また1人で何回も投稿する人もおり、事情を知らない人が見ると異様な光景だ。今年のEA PLAYでは、プレスカンファレンスは実施されないものの新作の発表はおこなわれると見られており、そこで『Skate 4』が披露されることに期待しているのだろう。
ただ、「Skate 4」というコメントはEA PLAY以外の投稿の中でも見られる。『Anthem』に関する投稿では「Skate 4ではジェットパックが使えるのか」といったジョークも見られ、『Battlefield V』の投稿には「Skate V」と4を通り越してしまったコメントも。また、『Skate 4』を求めると同時に「いいね」を押すよう呼びかけるコメントもあり、上のEA PLAYの投稿には1万8000件以上のいいねが付いている。
アナログスティックを使った直感的な操作と、リアルな物理表現を採用し人気を得た『Skate』シリーズは、2010年発売の『Skate 3』を最後にリリースが途絶えている。そのため続編を求めるファンが絶えない。最近では、『Skate』シリーズの操作性を発展させた『Session』や『Skater XL』といった、リアルなスケボーゲームプレイを売りにするインディーゲームが開発されており、『Skate』シリーズのファンの受け皿となることが期待されている。
一方、『Skate』シリーズにはプロスケーターにもファンが多く、2016年にはベテランプロスケーターのSteve Berra氏が、「Make EA Skate Again(もう一度EA Skateを作ってくれ)」というスローガンと共に『Skate 4』の開発をEAに求める運動を提起し、Instagram上で活動を開始。その当時、賛同者がEAのInstagramの投稿にもこのスローガンを大量に書き込むコメント欄ジャック状態に至り注目を集めた(関連記事)。複数あるEAのSNSアカウントのうち、Instagramにだけ「Skate 4」というコメントで溢れている現状は、この運動の名残なのかもしれない。
EAは、2017年に『Skate 4』を開発していないことを決算発表の場で明らかにしたが、それ以降は公式に言及していない。「Skate 4」とSNSに書き込む行動は常に見られるが、大きなイベントの前には増幅する傾向にあり、ファンは期待を高めると同時に、新作を待ち続ける自分たちの存在をEAにアピールしているようだ。EA PLAYは日本時間6月8日から10日に開催予定。果たして今年こそは『Skate 4』が登場するだろうか。