『エイブ・ア・ゴーゴー』リブート版の続編『Oddworld: Soulstorm』初ティザー映像公開。解放したマドカン族と共に戦う
Oddworld Inhabitantsは5月13日、『Oddworld: Soulstorm』の初ティザー映像を公開した。発売時期は2020年初頭。対応プラットフォームは現時点では未発表となっている。『Oddworld』シリーズは1997年の『Oddworld: Abe’s Oddysee』(邦題:エイブ・ア・ゴーゴー)から始まり、2001年には続編『Munch’s Oddysee』を発売。ボーナスチャプチャー的な立ち位置とされている『Oddworld: Abe’s Exoddus』『Oddworld: Stranger’s Wrath』と複数の作品をリリースしてきた。そして『Abe’s Oddysee』のHDリメイクとして2014年に発売された『Oddworld: New ‘n’ Tasty』をもって、物語がリブートされている。
新作『Oddworld: Soulstorm』は、新生「Oddworld Quintology」のエピソード2として開発されているものであり、時系列としては『Oddworld: New ‘n’ Tasty』の直接的な続編となっている。
初代『Oddworld: Abe’s Oddysee』は2D横スクロール・アクションゲーム。惑星オッドワールドにある食肉加工工場にて清掃員として働くマドカン族のAbe(エイブ)は、ある日、同工場で製造している食品の原料としてマドカン族のエキスが使用されていることを知る。攻撃手段を持たないエイブは、チャントと呼ばれる敵の身体に乗り移る超能力を使い、ギミックやトラップ満載のステージを攻略しながら仲間たちを解放し、工場からの脱出を試みる。パズル色が強く高難度なアクションゲームとして根強いファンを獲得した同作。2014年には『Oddworld: New ‘n’ Tasty』としてフルリメイクされ、グラフィックの刷新および操作性向上、カットシーン追加、クイックセーブ機能の追加などが図られた。
『Oddworld: Soulstorm』は、『Oddworld: Abe’s Exoddus』の再構築を目指した新作。惑星オッドワールドはグラッコン族に支配されており、マドカン族は奴隷として労働を強いられていた。工場から仲間を解放したばかりのエイブは、マドカン族を奴隷制度から解放すべく反乱を決意。テーマとしては引き続き、資本主義・消費主義・環境保護などが描かれる。本作については現時点で、横スクロールながら奥行きがあるステージデザイン、ダブルジャンプを含む移動アクションの拡張、解放したマドカン族のマネジメント、インベントリーおよびクラフトシステムの導入、自販機からのアイテム購入などが紹介されている。
※2019年3月に公開されたシネマティック映像
なお同シリーズのクリエイターであるLorne Lanning氏は、初代『Oddworld: Abe’s Oddysee』の成功について、一種の呪いであったと語っている(Eurogamer)。同作は販売元GT Interactiveにとって1997年唯一の成功作。頼りにされたOddworld Inhabitantsは、続く1998年にも売上を出すべく、9か月という短い期間で新作を完成させるよう求められたという。そしてそれがシリーズ展開の計画を狂わせていった。新作『Oddworld: Soulstorm』では、しっかりと時間をかけ、開発陣が思い描いた作品を届けてくれるだろう。
Polygonによると、解放したマドカン族は前作よりも機敏に動き、エイブと一緒に戦ってくれるという。また解放数はエイブのアビリティ強化やエンディングにも関わってくる。前作同様、マドカン族の解放数により結末が変わるマルチエンドが採用されているのだ。また製品版は20ステージを収録。1周12~15時間、コンプリートに要する時間は100時間が想定されている。価格帯については、IGNへの開発陣の回答によると、40ドルを予定しているとのことだ。