宇宙潜水艦シミュレーション『Barotrauma』6月5日Steam早期アクセス配信へ。最大16人Co-opで異星の深海を探索
Daedalic Entertainmentは5月9日、『Barotrauma』のSteam早期アクセス販売を6月5日に開始することを発表した(Windows/Mac/Linux)。本作はフィンランドのデベロッパーFakeFishが開発している、最大16人協力プレイ対応の2D宇宙潜水艦シミュレーターである。日本語は非対応、15~20ドルの価格帯での販売が予定されている。
『Barotrauma』の舞台となるのは、木星の第2衛星Europa。衛星の凍てついた海面下には、未知の生命体から成り立つ生態系が広がっている。人類は居住可能な惑星を失いつつあり、新たな住処としてこの過酷な深海にやってきたのだ。プレイヤーは乗組員に指示を出し、危険な地球外生命体と戦い、ときには逃げ惑いながら未知の世界を探索。潜水艦の設備管理や、リソース管理、潜水艦・乗組員用の装備購入・クラフトにより人外の脅威に備える。予期せぬ事態が相次ぐ中、チームワークと危機管理能力が試される。
本作は『Space Station 13』という宇宙ステーションを舞台にしたマルチプレイ・シミュレーションゲームから着想を得て開発が開始されたもの。『Space Station 13』を土台としつつ、洗練化させたゲームを遊びたいという開発陣の思いから生まれた作品である。プレイヤーは前哨基地のドックから出発し、独自の生態系が築かれた深海へと旅立つ。地球外生命体の遺跡や沈没した潜水艦などが眠る暗い海の中を巡り、生存に不可欠なリソースや、希少かつ強力なアーティファクトを集めながら海の中心部を目指すのだ。
潜水艦のソナーを使って周辺のオブジェクトを探知し。接近する敵は砲撃。艦内に侵入された場合は銃を取り直接手を汚すことになる。原子力で動く潜水艦は、艦内の各種設備は相互接続した複雑なつくりとなっている。原子炉、ソナー、エンジン、砲台などの修理やメンテナンスを怠れば発火や浸水、システム障害などに見舞われる。設備管理や敵の撃退など、深海探索から無事に帰還するためにも、乗組員同士、そしてプレイヤー同士の協力が欠かせない。なお乗組員のクラスは5種類。キャプテン、エンジニア、メカニック、メディック、セキュリティオフィサーと、それぞれ異なる分野に長けている。
深海で見つかる遺跡は本作におけるダンジョン的な扱いとなっており、潜水艦のまま内部を探索することはできない。乗組員に酸素タンクを担がせ危険を承知で出向かせる必要がある。危険に満ちている分、見返りとなる報酬も多い。遺跡は一部のクエストを除けば強制されない任意コンテンツであるが、冒険を有利に進めるうえでは重要なフリーローム要素となるだろう。
本作はシングルプレイもしくは最大16人Co-opに対応。レベルやイベントはプロシージャル生成されるため、プレイするたびに異なる冒険が待っている。またゲーム内エディター(アニメーション、レベル、スプライト、パーティクルエディター)が搭載されており、自分だけの潜水艦や地球外生命体を作成し、Steam Workshopを通じて他のプレイヤーと共有することも可能だ。
『Barotrauma』はSteamでの早期アクセスを経て2019年秋に正式リリース予定。早期アクセス開始時点でゲームの中核部分は完成しており、正式リリースに向けてキャンペーンのコンテンツ充実化および洗練化が進められる。