リークと噂された『アサシン クリード ラグナロク』の情報はフェイクであることが濃厚。E3を前に問われるリテラシー

今年のE3まで1か月ほどとなり、例年どおりメーカー各社からはそれに向けた新作発表などの動きが見られるようになってきた。一方で、この時期には未発表作品に関する真偽不明の噂が飛び交うこともまた恒例。つい先日には、『アサシン クリード』シリーズの新作に関する噂が話題となった。

『アサシン クリード』シリーズの次回作については、『ディビジョン2』のゲーム内に存在する北欧神話をテーマにしたポスターがまず注目を集めた。そこに描かれた人物が、『アサシン クリード』のキーアイテムであるエデンの果実を手にしていたため、次なる舞台はヴァイキング時代なのではとファンが推測するに至る。また海外メディアKotakuは、開発中の『アサシン クリード』シリーズ新作に詳しい人物から得た情報として、実際にヴァイキングという設定であることを確認したとし、さらに「Kingdom」というコードネームがつけられていると報じた。

そしての5月6日、海外フォーラムResetEraに、同じく海外フォーラムの4chanへの投稿が転載。内容は、コードネームKingdomの正式名称は「Assassin’s Creed Ragnarok」であることや、主人公はラグナル・ロズブロークの仲間であること。また、マップは英国・デンマーク・スウェーデン・ノルウェー・フィンランドにまたがり、いくつかの王国が存在することや、協力プレイの再登場、海戦要素を抑えていることなど、ゲームの内容を詳しく伝えている。Ubisoftのモントリオールスタジオが主導して開発していることや、主要開発者の実名まで挙げられていた。

さらに、開発初期のものだというスクリーンショットも投稿。ヴァイキングのような雰囲気や、パルクールアクションが見られ、フォーラムでは本物のリークのようだとする声もあれば、疑って見る向きもあり、ヴァイキングを前提とするゲーム内容に関する議論と共に、真偽の調査もおこなわれた。

結果的に、このゲーム画面は偽物だということがResetEraフォーラムのユーザー達によって明らかにされた。橋の上で戦っているような場面では背景に特徴的な建造物が見られるが、まったく同じ環境がゲームエンジンUnityのアセットストアにて無料配布されていたのだ(The Blacksmith: Environments)。これは、UnityがGDC 2015にて公開したUnity 5の技術デモ映像のために開発されたものである。またResetEraユーザーのzodiaq氏は、戦闘シーンのキャラクターのポーズに注目し、こちらもUnityのアセットストアにて販売されている「Sword and Shield Animset Pro」のものではないかと指摘。同氏は、このアセットの開発に携わっていたためピンときたようだ。ゲーム画面がフェイクだとなれば、リストアップされたゲームの概要もまた偽物であると考えるべきだろう。

未発表のゲームに関する偽情報は絶えないが、時には正しい情報が混じっていたこともあるため、ファンとしては注目せざるを得ないのだろう。文字情報だけでなく、具体的にゲーム画面まで出てくればなおさらだ。つい先日には、『Left 4 Dead』シリーズ新作を示唆するティザー映像が話題となった。今回のものとは異なりかなりクオリティの高い映像で注目を集めたが、いくつか不審な点もあり、結果的にValve自ら偽物であるというコメントが出され終息(関連記事)。こうしたリークには一喜一憂せず、E3前の恒例行事として話半分に楽しむべきだ、ということが今年もまた確認された。

なお、『アサシン クリード』シリーズはこれまでほぼ毎年のように発売されてきたが、Ubisoftは『アサシン クリード オデッセイ』に続く新作について、今年は発売しないことを明言している(関連記事)。来月のE3にて何らかの情報が出る可能性は捨てきれないが、本格的な披露は来年まで待つことになりそうだ。

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