『ポケモンGO』と『Ingress』が世界各国の環境保護に大きく貢献。145トンのゴミ回収に成功し、プレイヤーも特典を受け取る

米国を拠点とするモバイルアプリ開発会社Nianticは今月3日、自社が開発に携わる『Pokemon Go(以下、ポケモンGO)』および『Ingress』のコミュニティを活用した環境保護活動の成果を公式ホームページにて報告した。

この活動は、地球環境について考える日として提案された「アースデイ」に合わせて、持続可能な未来を築くため、世界中の『ポケモンGO』および『Ingress』のプレイヤーコミュニティ、NGO、環境専門家などが一体となり、世界各地でゴミ拾いや環境資源の再利用、生態保護活動に取り組むといったイベント。活動は昨年から行われ始め、今年度の活動成果も含め、環境保護に大きく貢献してきた実績がある。

この活動の最大の特徴は、環境保護活動へ参加するプレイヤーの数に応じて、ゲーム内にボーナスや報酬がもたらされる点である。たとえば『ポケモンGO』の場合、参加人数が2000人に達すれば、じめんタイプのポケモンの出現率が上昇、5000人だと上記に加え、色違いディグダの出現率が上昇、7000人参加すると上記に加え、レイドでグラードンに出会う確率が上昇、さらに、ほしのすなとイベント出現ポケモンのアメが2倍になるといった特典が用意される。

『Ingress』の場合、ヒートシンク、マルチハック、各種シールドとパワーキューブの入手確率の上昇(参加人数2000人)、リンクAPが2倍(参加人数5000人)、フィールド生成のAPが2倍(参加人数7000人)といった特典内容となっている。なお、『Ingress』も『ポケモンGO』と同じく、特典は参加人数に応じて上乗せされていく形となる。

今年度の活動は4月13日から28日までの3週間に渡って行われた。そこで達成した目標として、176のNGOと300人がイベントの主催に参加、41か国6大陸に及ぶ活動実施、17000人のプレイヤーがボランティアとして参加、145トンのゴミ回収、46のNGOと提携したことを挙げている。国別に活動内容を見ていくと、メキシコでは特殊なクレーンを活用しつつ地域関係者、自治体の役員、ボランティアと協力して、ダムに浮かぶゴミを取り除いた結果、約30トンのゴミを片付けたと報告している。

また、フィリピンでは教育ワークショップの一環として、NGO「Pure Earth」協力のもと、ゴミをペットボトルに敷き詰め、断熱材として使用または泥で補強し、丈夫な壁の構築に利用できる“エコブリック”と呼ばれる資材を作り、資源の再利用に貢献した。さらに台湾では、地域の小学校向けに環境保護に関わる教育プログラムを実施した。生徒には温室効果ガスが地球にどのような影響を与えるのかを教え、廃棄物を減らすために何ができるのかについて話し合う機会を設けたという。清掃活動を行うだけでなく、こういった形で子供たちへの教育という面でも寄与していることが伺える。

国内においても活動が行われており、前年度にはNPO法人「海さくら」協力のもと、神奈川県江の島で清掃イベントが実施された。参加者は300人に昇り、120袋以上を埋めるゴミを拾った。また、リサイクル可能なタバコのフィルターの収拾、海洋環境の劣化を防ぐためにウナギを海底に埋めるなど、多岐にわたる活動を行なった。

Nianticは仮想アイテムを用いた寄付収集サービスを提供する「PlayMob」とパートナーを組むことでゲーム内におけるボーナス付与と環境保護活動の両立を実現してきた。Nianticでシニアマネージャーを務めるFuller氏は、海外メディアSlashgearの取材に対し、環境を保護することはNianticの企業としての目標より大きなものかという問いに対し、その通りだと答えた。また、こういった活動を通して地域に影響を与えていきたいことと、世界中で継続的に開催されているイベントにもNianticの活動を織り込んでいきたいとも述べている。

『ポケモンGO』や、同じく位置情報を活用したゲームである『Ingress』がこのような形で地球の保護する活動を推進しているというのは、非常に有意義なものであるだろう。なお、次回のイベント開催予定については明かされていないが、もし開催されたあかつきには、ゲーム内報酬のために、そして地球の環境保全のために参加してみてはいかがだろう。

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