Nintendo Switch版『デビル メイ クライ』発表。過去のHD化作品を、任天堂プラットフォームに移植

 

カプコンは5月7日、初代『デビル メイ クライ』をNintendo Switch向けに発表した。ダウンロードのみでの販売となり、2019年夏に発売予定。なおカプコンに問い合わせたところ、今作は過去にHD化された『デビル メイ クライ』をベースにしたものであり、最近リマスターされた初代をベースにしたものではないとのこと。

※ PS3/Xbox 360向けに発売されたHDコレクションの映像

『デビル メイ クライ』は、2001年にPlayStation 2向けにリリースされたアクションゲーム。主人公は、伝説の魔剣士スパーダを父に持ち、便利屋Devil May Cryを営む悪魔狩人ダンテ。敵である悪魔をいかにスタイリッシュに倒すかが、ゲームプレイの評価スタイリッシュランクに結びついており、剣と銃を組み合わせた爽快感のある3Dアクションが楽しめる。超高難度のDante Must Dieモードや、イベントシーンでの過剰なまでのスタイリッシュな演出が特徴の人気シリーズだ。最新作である『デビル メイ クライ5』は評価・売上ともに好調な数字を残していたが、シリーズの原点が任天堂プラットフォームに進出することになる。

今回の移植を「カプコンの名作がぞくぞくNINTENDO SWITCH(TM)に登場!」と位置づけているように、カプコンはNintendo Switch向けの移植に精力的。ふるくは『モンスターハンターダブルクロス』、最近では『Dragon’s Dogma:DARK ARISEN』を発売し、『バイオハザード』の3作品リマスターの発売を控えている。カプコンは過去作のリマスターを積極的にリリースしており、その中にもNintendo Switchはしばしば含まれるが、それを考慮してもNintendo Switch向けの移植に特に力を入れているといえる。

近年のシリーズを支える伊津野英昭氏は、海外メディアの質問に対し、シリーズのNintendo Switch向け展開について好意的な回答をしていたが、その答えが今回の移植なのかもしれない。また『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』へのダンテの参戦に問われた際には「まずNintendo Switchでシリーズ作品を出す必要がある」とも答えていた(VG247)。今回の移植により、参戦を求める「XX(キャラクター名)For SMASH」という人気の定型文の中に、ダンテの文字を見かける機会が多くなりそうだ。