『MORDHAU』発売から1週間で売上約50万本。サーバートラブルに悩まされるも、奥深い中世剣戟アクションが人気を呼ぶ

『MORDHAU』の売上が、Steamでの発売から1週間で50万本手前まで伸びている。『MORDHAU』は『Chivalry: Medieval Warfare』や『Mount & Blade』から影響を受けた中世剣戟アクションゲーム。同ジャンルの作品から影響を受けつつ、戦闘メカニックの進化が図られている。

Triternionは5月7日、『Mordhau』の売上が発売から1週間で50万本手前まで伸びていることを発表した。本作は『Chivalry: Medieval Warfare』や『Mount & Blade』から影響を受けた中世剣戟アクションゲームである。極めれば極めるほど差が付く奥深さ、プレイヤースキル重視のゲームデザインが多くの騎士たちを魅了。発売後はSteamの同時接続プレイヤー数ランキング上位に浮上し、本稿執筆時点では『Rust』『Rocket League』などと同規模のプレイヤー数で7位に入っている。サーバーや経験値関連の不具合に見舞われながらも、4月30日にSteamにて発売されてから1週間で約50万本という好調ぶりを見せている。

新規プレイヤー向けのチュートリアルでは、斬撃・刺突、ガード、キック、フェイント、カウンター、騎乗戦闘、弓矢や攻城兵器の使用方法といった基本操作を練習することができる。それらをこなした後はさっそく、戦士たちの雄たけびが響き渡る、そしてフレンドリーファイアが招く混沌に満ちた戦場に向かうことになる。武器の種類は豊富で、防具は防御力と俊敏性のどちらを取るか考えて選択。初心者と経験者の実力差に打ちひしがれながらも、めげずに立ち上がり学びを重ねていくのだ。勝者には、豪快な四肢切断表現とともに倒れていく獲物たちの姿という褒美が待っている。

主なゲームモードは「Frontline」「Battle Royale」「Horde」の3種類。Frontlineは拠点制圧・オブジェクティブの達成により前線を押し上げていく大規模戦だ。Battle Royaleは、マッチ中に装備を揃えつつ最後の一人になるまで戦い続けるモード。最後のHordeは、ウェーブ形式で続々と襲い掛かる兵士たちを排除していくCo-opモードとなっている。

本作ではローンチ以降、サーバートラブル、Gold/XP付与や各種コンテンツアンロック関連の不具合に見舞われ、しばらくプレイ体験が不安定な状態が続いている。ローンチ時の不具合の多くはアップデートにより修正済みであるが、まだサーバー増強に向けて対応を進めている最中であり、マッチメイキングが安定しない場合がある。Gold/XPが正しく付与されなかったプレイヤー向けの補填は、次のアップデートで付与するとのことだ。そのほかの取り組みとしては、致命的もしくは発生頻度が高いバグやエクスプロイトの修正が優先的に進められている。

また今後のコンテンツ追加予定としては、新マップ「Castello」「Feitoria」が制作中であり、後者については以下のとおり数枚のスクリーンショットが公開されている。アーマーパーツや武器スキンの追加、キャラクターのカスタマイズ機能の拡充なども計画中。ランクマッチについては、まずは1対1のデュエルから導入を予定しているという(実装時期は未定)。長期目標としては、実装時期未定ながらMod制作用ツールの用意が挙げられている。なおゲームバランスに関しては現状概ね満足しているものの、近いうちにいくつか調整を図る予定とのことだ。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

Articles: 1953