『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のロード時間が大幅短縮されたとの報告多数。背景にはNintendo Switchのクロックアップの噂

任天堂は4月26日、Nintendo Switch版『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』および『スーパーマリオ オデッセイ』向けに更新データを配信し、両タイトルを「Nintendo Labo Toy-Con 04:VR Kit」のVRゴーグルToy-Conに対応させた。これで『ゼルダの伝説 BotW』では一部のシーンを除くゲーム全編を、そして『スーパーマリオ オデッセイ』では3つのステージでの専用のゲームプレイを、それぞれVRにて楽しめるようになった。

今回のアップデートではこのほかに、両タイトルとも「ゲームを快適に遊んでいただけるよう、いくつかの問題を修正しました」と発表されている。詳細は不明ながら何か細かな修正をおこなったものと思われたが、実際はNintendo Switchにとって大きなインパクトのある改善がおこなわれていたようだ。海外メディアNintendo Lifeなどが報じている。

ゲームのスピードランをおこなっているAlexis de Champris氏は、『ゼルダの伝説 BotW』(パッケージ版)にて、試練の祠から外に出る際のロード時間をアップデート前後で比較した映像をTwitterに投稿。それによるとアップデート後は約5秒速くなっている。別の場面でも高速化が確認されており、同じくスピードランナーのZant氏は、同作のロード時間はこれまでNintendo Switch版よりもWii U版の方が速かったが、今回のアップデートで逆転したようだとコメントしている。

『ゼルダの伝説 BotW』のロード時間の改善はGBAtempフォーラムでも報告されており、ユーザーのBrawl345氏は、セーブファイルの読み込みは31秒から21秒に、ファストトラベルは19秒から11秒、試練の祠に入る際は10秒から7秒へと高速化したと報告。また、『スーパーマリオ オデッセイ』においてもロード時間に大きな改善が見られるとコメントしている。

では、なぜ両タイトルのロード時間が速くなったのか。実はこのGBAtempフォーラムは、改造したNintendo Switch本体や、それにインストールするHomebrewアプリに関する情報交換がおこなわれている場で、そうした任天堂非公認の自作アプリではゲームプレイ中のCPUやGPUのクロック周波数などを監視することも可能。その情報から、これらのタイトルのアップデート後のロード中には、CPUが1.7GHzへと自動的にクロックアップし、ロードが終わると標準とされる1GHzへと戻っていると報告されている。

Nintendo Switchは、今年4月16日にシステムバージョンが8.0.0へとアップデートされ、HOMEメニュー上のソフトのソートや、画面の拡大表示機能などいくつかの機能追加をおこなった。このバージョン8.0.0についてエミュレータRetroArchのDiscordコミュニティでは、おそらくファームウェアを解析したのだろう、任天堂が発表した機能以外に、開発者が利用できるCPUクロックに1.75GHzが「boost mode」として追加されたと報告されている(GearNuke)。

『ゼルダの伝説 BotW』と『スーパーマリオ オデッセイ』の最新アップデートは、このCPUの“ブーストモード”を利用するよう調整がおこなわれ、その結果処理速度がアップしてロード時間が短縮したものと考えられる。ロード中の利用だけにとどめているのは、CPUの発熱や(携帯モード時の)バッテリーの消費を考慮してのことだろう。あるいは、もともと限定的に使用することを定められたモードなのかもしれない。

こうしたクロックアップに関連しては、『Mortal Kombat 11』がサードパーティタイトルとして初めて、携帯モード時のGPUクロック周波数が460MHzで動作していると報告されている(GBAtemp)。通常は384MHzだとされ(TVモード時は768MHz)、460MHzはこれまで任天堂のファーストパーティタイトルでのみ確認されていたという。CPUのクロックアップは、まだファーストパーティタイトルにしか導入されていないようだが、GPUと同じように今後サードパーティにも解放されていけば、より多くのタイトルでより快適なゲームプレイを見込めそうで、期待したいところである。

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