ホラーADV『Layers of Fear 2』の発売日が5月28日に決定。「P.T.」から影響を受けたサイコホラーの続編


ポーランドを拠点とする開発スタジオBlooder TeamおよびパブリッシャーGun MediaはサイケデリックホラーADV『Layers of Fear』の続編にあたる『Layers of Fear 2』の発売日を、2019年5月28日に決定したことを発表した。価格は未定。対応機種は、PC/PS4/Xbox Oneの3機種となる予定とのことだ。

主人公はハリウッド俳優であり、豪華客船のなかで目を覚ます。そして、映画監督と思わしき謎の人物の指示に従うことになる。その過程で、主人公はさまざまな怪現象に直面することとなる。監督とは誰なのか、怪現象の原因とは。豪華客船の探索を通して、これらの謎を紐解いていく。サイケデリックホラーを謳っているとおり、夢と現の狭間を彷徨うような感覚と精神的に訴える恐怖は、今年3月に公開された13分におよぶデモプレイ映像を見るだけでも伝わってくるだろう。

『Layers of Fear 2』に関する映像は、昨年の10月からProject Meliesとして、トレイラーが公開されている。また、今年の1月にも“Time Waits for No One(歳月人を待たず)”といった文言を含むタイトルでティザートレイラーを公開している。両トレイラーを見る限り、“映画”がストーリーにおいて重要な要素となることが予想される。

また、第二弾のトレイラーに併せて、制作現場の裏側を開発者が語るといった趣旨の映像も公開された。映像にて開発チームは、主人公を俳優にしたことは、物語の決定的な転機となった。その人の本当のアイデンティティを探求するテーマに行き着いた。自分の人生を他の人々の描写に費やしてしまうと、その過程で自分自身を見失う危険性があると述べている。

二作目として発売予定の本作だが、前作『Layers of Fear』は小島プロダクション制作
ホラーゲーム『P.T.』からインスパイアされた作品として注目された経緯がある。そういった影響もあってか、海外ゲーム各誌において、BEST INDIE GAME 2016やBEST HORROR GAME 2016などにノミネートされた。前作では、ヴィクトリア王朝時代のとある屋敷を舞台に、精神が崩壊寸前の画家を操作し、幻影、幻聴、幻覚に囲まれながらも、ある作品を完成させるといったストーリーが展開された。サイコスリラー要素は満載で、ふと目を離した隙に先ほどまであった物が異なる場所に移動していたり、部屋の構造が変化していたりと、プレイヤーへ直接的な混乱と恐怖を招くことで、高い没入感を実現していた。

続編となる『Layers of Fear 2』においても、単なるホラーとは異なる“サイケデリックホラー”が体験できることを期待したい。